画像はイメージです。画像出典:Bernard DUPONT / Scribbled Leatherjacket Filefish (Aluterus scriptus) (from Flickr, CC BY 2.0)

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動物の里親募集をしたり不要品の譲渡を行ったりと、SNSにはさまざまな活用法があるが、世の中にはTwitterを使うことで命拾いした人もいる。Twitterで@narathigaさんが11月19日、「でっかいカワハギ釣りました!! これからキモ醤油にして食べます!!!」というコメントをつけて釣り上げた大きな魚の写真を投稿した。しかしこの魚はカワハギではなく猛毒を持つ「ソウシハギ」であり、決して食べてはいけないというリプライが続出。この忠告に従って魚を食べずにリリースしたため事なきを得たようだ。

猛毒の魚・ソウシハギ


肝を醤油に溶かし込んで刺身につけると非常においしいとされるカワハギと同じ、スズキ系フグ目カワハギ科に属するソウシハギだが、その内臓には「パリトキシン」という猛毒が含まれている。パリトキシンには解毒方法がない上、重症の場合は呼吸困難、不整脈などの症状が現れ、最悪の場合は死に至るという恐ろしい毒。ソウシハギの身には毒はなく、沖縄などでは食用にされているが、@narathigaさんは肝を食べると明言していたため「肝があかんやつですよ…内臓食ったら死にまっせ」「内臓以外は無毒で美味いらしいけど肝は食べたらアウト」と多くの指摘が飛んだ。




意外と多い毒のある魚


毒のある魚として有名なのはフグ類だが、他にも毒を持つ魚は驚くほど多い。食用にしても問題のない「アカカマス」と同じカマス科の「オニカマス」にはシガトキシンという神経毒が含まれているし、「バラハタ」は毒の危険性から地域によっては食用としないところもある魚だ。このバラハタは、刺身やソテーなど幅広く調理できる「スジアラ」とよく似ており、2016年4月には築地の仲卸業者が間違えて販売したとニュースにもなっている。この時には「プロも見間違えるって…素人だったら尚更勝手に判断しちゃイカンね」「確かに似てる。間違えて食っちゃったら大変だ…」などの声が上がり、毒魚の恐ろしさを実感した人も多かったようだ。

また、「ミノカサゴ」や「ハオコゼ」は、食べるどころか触れるだけで毒が回る可能性があり、激痛を伴って患部が腫れ、めまいや吐き気をおこすことも。「見たことない魚は触る時も気をつけた方がいいね」「釣りの際には十分に気をつけないと」という注意喚起の声が上がっている。