小動物は時として、人間には理解できない行動を取るものである。ネコもビニール袋を見つけるや否や突進していって中に潜り込んだり、絶対に入れないであろう大きさの箱に入ろうと果敢にチャレンジしたりといった意味の分からない行動をよくする。そんなネコの謎行動のひとつ「トイレ後にハイテンションになる」がネット上で注目されている。

アノ行動で大興奮


10月22日、Twitterで「ここ数日猫がうんこするとき発情してるみたいな唸り声あげて、終わった後床に体をくねくね擦り付けて発情してるみたいなしぐさしてる」とあるユーザーが投稿。何か病気かと思って病院へ連れて行き、触診までしてもらった結果は「うんこで興奮してるだけですね」で終了だったそうだ。




これに対して「ウチの猫は排泄後、嬉しそうにすっぴょんすっぴょんジャンプを繰り返すので『ウンコ出たの舞』と呼ばれていました」「うちの子もうんこのあとにダッシュしたり鳴いたりして何事かと思って調べたらうんこで興奮してるだけ、って出てきてなにそれ…ってなりました…」などと他ユーザーが反応。ネコが排便した後に興奮する姿は、飼い主たちの間では「トイレハイ」「うんこハイ」と呼ばれ、どうやらけっこう有名な事象らしい。

トイレハイになる理由


縄張り意識を持つ習性のあるネコにとって、排便をするという行為は敵に無防備な姿をさらしている危険な状態。排便後には己の身を危険にさらして大仕事をやってのけたという安堵感で、ついついテンションが高くなってしまうというような説がネットで散見される。

一方で、朝日新聞社が運営するウェブメディア「sippo」に掲載されている記事で、ネコがトイレ後に走り回る行動について、動物行動学の専門家である入交眞巳氏が以下のように述べている。

それはトイレが嫌いなのかもしれません。獣医学の論文では、トイレの後に砂もかけずに飛び出るのは、トイレ嫌いのサインだとされます。トイレを大きめなものにかえたり、数を増やしたりすると、その行動は見られなくなる可能性があります
猫社会の不思議、読み解くと… とよた真帆さん・入交眞巳さん対談


変形型トイレハイも?


Twitterでは「猛ダッシュする」「聞いたことがないような声を出す」というネコ以外に、「狂ったように爪とぎをする」「ネコパンチを繰り出す」という報告も出るなど、「うちのネコ自慢」で盛り上がっている。