各ブースではさまざまなアンチエイジング関連の商品、サービスが提供された

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2016年9月22日から25日まで、東京・台場のフジテレビジョン本社屋で「アンチエイジングフェア in 台場 〜アシタ・キレイ・ゲンキ〜」が開かれ、4日間で5万1984人が会場を訪れた。

会場では、機能性表示食品や健康食品、化粧品をはじめアンチエイジングに関連した商品がずらりと並んだ。

機能性表示食品は、制度が始まってから1年半。サプリメントだけでなく、農産物や調味料、缶詰など幅広く商品が発売されるようになってきた。

展示物のいくつかを紹介すると――。静岡県JAみっかび「三ヶ日みかん」。β-クリプトキサンチンが骨の健康に役立つ。農産物で初めて受理された機能性表示食品で、今年は11月ごろからの出荷となる予定だ。

キューピーが6月に発売した「アマニ油マヨネーズ」。α-リノレン酸を含み、血圧が高めの方に訴えかけている。

そのほか、にきびや肌あれケア対策として人気のあるエーザイの「チョコラBB」。セラミド配合のドリンクとして初めての機能性表示食品「チョコラBBリッチセラミド」を9月12日に発売した。「肌の潤いをにがしにくくする」機能がある。

日本抗加齢協会が主催する医師や専門家らの講演も多かった。京都府立医科大学学長の吉川敏一氏は、食を通じて生活習慣病を予防する大切さを訴えた。これからの健康長寿を実現するためには、みかんやべにふうき(茶カテキン)、小大豆もやしなど、機能性表示食品として受理されるような、高機能デザインの農産物が増えていくことも重要だとした。

吉川氏が研究している、機能性成分の健康効果を高められるよう設計された農産物「アグロメディカルフーズ」についても紹介された。ルテインたっぷりのホウレンソウや、ケルセチンを多く含むタマネギなどだ。安定して供給できるような「医から農業の革命」を進めている。

さらに、近年注目していることとして、腸内環境を挙げた。腸内細菌は食品を機能性成分にも毒物にもすることができるため、腸内環境をコントロールすることも今後は考える必要があるとした。

食品と腸内環境に健康長寿を実現するカギがあるのかもしれない。

(Aging Style)