羽生結弦のアドバイスに衝撃! トップスケーターの流儀とは?

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リオオリンピック、パラリンピックが終わり、いよいよウィンタースポーツの話題があがってくる頃になりました。代表的なウィンタースポーツとも言える、フィギュアスケートも新シーズンの幕開けが近づいています。

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毎年開催されている「木下グループカップ Japan Open」が、今年は10月1日に行われます。同大会は日本、北米、欧州のフィギュアスケート強豪3地域による新シーズンを占うドリームマッチ。日本からは、宮原知子さんをはじめ、樋口新葉さん、宇野昌磨さん、織田信成さんが参加します。

さらにゲストとして、荒川静香さんや2014年世界選手権・銀メダルの町田樹さん、2015年と2016年の世界選手権・金メダルのガブリエラ・パパダキスさん&ギヨーム・シゼロンさんも出演し、華やかなシーズンスタートとなります。

そんなフィギュアスケートですが、今年は、GPシリーズが始まる10月からフィギュアスケートのアニメ『ユーリ!!! on ICE』が始まることが決まっており、こちらも話題となっています。

アニメに登場するフィギュアスケートの振付は、高橋大輔さんや鈴木明子さんらのプログラムを手掛けてきた宮本賢二さんが担当。フィギュアスケートファン待望のアニメとなっています。

また、キャラクター原案などは『モテキ』『アゲイン!!』の久保ミツロウさん。監督・シリーズ構成をアニメ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』の山本沙代さん。アニメーション制作を『パンチライン』のMAPPAが担当するなど、アニメファンも納得の布陣です。

観戦スポーツとして確固たるポジションを築いているフィギュアスケートですが、実際にやったことのある人はどれくらいいるのでしょうか。ジャンプの種類が数多くあり、採点方法も複雑ですので、観戦初心者にとっては、「トリプルアクセルはわかるけど……」といったレベルの人が多いのではないでしょうか。

今回は、そんなフィギュアスケートのジャンプについてのお話。

数あるジャンプのひとつに「ループ」というものがあります。みなさん、このループはどのようなジャンプの種類かわかりますか?

ループとは、その名前の通り「ループ(輪)を描くような動き」をするもの。これは、後ろ向きに滑りながら右足(空中での回転の方向が反時計回りの場合。空中での回転が時計回りなら左足)アウトサイドエッジのまま踏み切るジャンプのこと。

脚力と総合的なスケーティング技術が必要とされる技です。

このジャンプの捉え方はスケーターによってかなり異なる様子。書籍『トップスケーターの流儀』は、元フィギュアスケート選手の中野友加里さんが、日本を代表する9人のフィギュアスケート選手にインタビューしたものを集めた一冊。トップアスリートのみぞ知る話題から、仲の良さがうかがえるオフトークまでが収録されています。

そこで明かされたのは、村上佳菜子さんと羽生結弦さんのループの考え方でした。

当時、あまりループを得意としていなかった村上さんが、羽生さんに飛び方を聞いたところ、「ループはしゅっ! て跳べばいいんだよ」とアドバイスされたようです。非常に感覚的なものだったので、村上さんもうまく飲み込めなかったようです。また、それを知った中野さんも「わけがわかんなかった(笑)」とのこと。

一流のスケーター同士は「しゅっ!」といった感覚的な話がかみ合うかと言えば、そうでもないようですね。

さらに、もう一人。ループを得意としているスケーターとして大庭雅さんがいます。彼女にもループの跳び方を教わった村上さん。こちらもまた変わった返答がされたようで、困惑したといいます。大庭さんのアドバイスはこう。

「空気を読めばできる」

え……。

「しゅっ! て跳べばいい」も「空気を読めばできる」も、どちらも難しすぎますよね。「みんなに『どうやって跳ぶの?』って聞くんだけど、ループの時はなぜか、よくわかんない説明されるんです」と同書で語られています。

いよいよ始まるフィギュアスケートですが、各選手がどのようにジャンプしているのか注目しながら観戦してみてはいかがでしょう。