米国のゴルフ界、話題の中心はやっぱりタイガー!(撮影:GettyImages)

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 タイガー・ウッズがライダーカップ(9月30日〜10月2日、米国ミネソタ州ヘーゼルティン・ナショナルGC)にキャプテン推薦で出場する!?そんなウワサが米ゴルフ界に突然流れている。
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 事の発端は9月12日、デービス・ラブIIIが4人中3人のキャプテン推薦を発表したことから。ラブIIIが選んだのはリッキー・ファウラー、J・B・ホームズ、そしてマット・クーチャーだった。

 その5日前の9月7日、ゴルフ界は大きな話題で一色になった。ウッズが自身のホームページで、ライダーカップの2週間後に行われる2016〜2017シーズン開幕戦「セーフウェイオープン」に、昨年8月以来となる出場の意向を表明したのだ。「タイガーのケガが完治したのなら、ラブが彼を選択しても全然おかしくない。タイガーが“プレーイング・キャプテン”になればUSAにとって最高だ」と、米国チームに加わったクーチャーが興奮した発言をしたために、「すわ、ウッズがライダーカップで復帰!」となったわけだ。

 ちなみに今年のライダーカップでウッズは、“アシスタント・キャプテン”としてチームを支えることになっている。しかし、過去にはアーノルド・パーマーらがキャプテンを務めながら選手としてプレーした例もあるから、決して非現実的な話ではない。

 このウワサに拍車をかけているのは、ラブIIIが最後の一人を決めかねていることも原因だろう。今のところ候補は世界ランキング7位のバッバ・ワトソンと、8月にツアー史上最少スコアをマークしたベテランのジム・フューリク。しかし、ワトソンは今年インパクトのある成績を残しておらず、フューリクも現在開催中のプレーオフは第2戦「BMW選手権」で姿を消した。ホームズがラブIIIの胸中を明かすようなコメントを残した。

「どちらを選択しても賛否両論なら、いっそウッズをチームに加えると欧州チームを圧倒するには十分なパワーになる」

 ウッズ本人はというと“アシスタント・キャプテン“としての務めを黙々と果たし、すでにラブIIIに電話をしてペアリングの相談などを続けているという。「タイガーのこれまでにおけるライダーカップでの経験は素晴らしい。選手たちのことも理解しているし、何よりも戦略家だ」と、ラブIIIはすっかりウッズを頼りにしている様子。

 ウッズがライダーカップに登場するのは間違いないが、トランシーバーを持ってチーム間をカートで走り回っているのか、ひょっとすると本当にクラブを握っているのか? 

「とにかく久しぶりのタイガーの雄姿が観衆の大注目を集めるのは間違いないさ」とラブIII。最後の一人のキャプテン推薦は、今季最終戦のツアー選手権(9月22〜25日、ジョージア州イースト・レイクGC)最終日が終了した後に発表される。ワトソンの成績次第では…。ライダーカップ視点でツアー選手権を見るのも面白そうだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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