米調査機関ピュー・リサーチ・センターは13日、日本・中国・インド・オーストラリアの4カ国の国民が自国以外の3カ国に抱く好感度について、計7618人を対象に行った調査結果を発表した。(イメージ写真提供:123RF)

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 米調査機関ピュー・リサーチ・センターは13日、日本・中国・インド・オーストラリアの4カ国の国民が自国以外の3カ国に抱く好感度について、計7618人を対象に行った調査結果を発表した。

 中国メディアの参考消息はこのほど、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の報道を引用し、ピュー・リサーチ・センターが発表した好感度調査の結果に基づいて「中国と日本の民衆は互いに好ましく思っていない」と説明している。

 記事はピュー・リサーチ・センターの調査によれば、中国人に対して好感を持っていた日本人はわずか11%にとどまり、日本人に対して好感を持っていた中国人もわずか14%にとどまったと紹介。さらに「約80%の日本人が中国人を傲慢だと形容し、同時に約70%の中国人も日本人を傲慢だと形容した」と紹介した。

 さらに「約75%の日本人が中国人を民族主義であると見なしていたが、中国人のうち日本人を民族主義と見なしていたのは40%に過ぎなかった」と説明。また「約80%の日本人と約60%の中国人がそれぞれ領土問題をきっかけに軍事衝突が生じるかもしれないと懸念していた」と紹介した。

 様々な中国メディアが掲載する多くの記事は、反日感情を持っていた中国人たちが日本旅行を経験した後に日本に対する見方が肯定的なものへと変化したことを伝えている。こうした見方を考慮すると、日本人を傲慢だと形容している調査対象の約70%の中国人の見方の根底には、日本人に対する「偏見」が存在していると言えよう。

 しかし、日本人に対する中国人の偏見は、中国人が日本を訪れ、自分自身の目で本当の日本を知る機会があれば解消されるものだ。互いを憎み合うより、協力し合うほうが良い結果が得られるというのは誰もが認めるところだが、今後もより多くの中国人が日本旅行を楽しみつつ本当の日本を知り、その結果としてより多くの中国人が日本人に対する偏見を捨てることを願いたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)