Twitterで「#女性映画が日本に来るとこうなる」と検索した結果

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海外映画の邦題が「ひどすぎる!」と批判がでることはよくあるが、特に女性の活躍する作品が原題と全然異なる「キラキラ」したタイトルになっているのでは、とTwitterで話題だ。ハッシュタグ「女性映画が日本に来るとこうなる」では数多くの事例があがり議論が盛り上がっている。

原題にない「恋愛」「女性」を入れがち?


例えば、世界各地で映画賞を受賞し、2003年に日本で公開されたイギリス映画『ベッカムに恋して』。この原題は『Bend It Like Beckham』で、直訳すると「ベッカムのように曲げろ」となる。確かに本編の主人公はベッカムを愛し、同時にベッカムのようなプレイをしたいと思っているのだが、二つのタイトルで印象が随分と異なる。




両親にサッカーを禁止されているインド系イギリス人少女が、隠れてサッカーの練習をするというのも同作の大きなポイントだが、日本版ポスターはインド要素がない。海外ではインドを全面に打ち出しているので、ここが最も大きな違いだ。

他の作品の場合、こんな邦題になる。女子校を共学にしようとする教師に抵抗する生徒を描いた映画『STRIKE!』が『ガールズ・ルール 100%おんなのこ主義』に。地味な女子高生が彼氏がいるという嘘をついて、どんどんその嘘を重ねていき……という映画『easy A』(意味は簡単に落とせそうな女性)が『小悪魔はなぜモテる?!』に。ほかにも原題『THE GOOD NIGHT』が『恋愛上手になるために』になったり、原題『Wild』が『わたしに会うまでの1600キロ』になったりする、といった具合だ。

ポスターのカラーもピンクでキラキラに


また、ポスターのカラーも元の作品と大幅にイメージが変えられている。白やピンクのカラーを基調とした、恋愛を匂わせるキラキラなものになりがちのようだ。これに対してTwitterでは「女はみんなピンクが好きだと思うなよ」「全部が全部『パステルピンクのふわふわラブコメディ☆恋する女のコは無敵だもん!』って感じになってるのメッチャ頭痛い」「自分探ししたり男の人に翻弄されたりピンクでふわふわしたもんばっか好きなわけじゃねーんだよ!」といった声があがっている。
こうした“キラキラ邦題”によって恋愛モノと思い込み、敬遠してしまうケースもあるようで、元のポスターと日本版ポスターを見比べて、「まさか傑作だったとは…。ダサピンクに騙された畜生…。今度観ます…」とツイートしている人もいる。