日本と中国が心底互いを信頼し、さまざまな場面で協力し合えるならば、これは非常に素晴らしいことだと言える。しかし中国メディアの東方頭条は、日本と中国が盟友になることはないと主張する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本と中国が心底互いを信頼し、さまざまな場面で協力し合えるならば、これは非常に素晴らしいことだと言える。しかし中国メディアの東方頭条は、日本と中国が盟友になることはないと主張する記事を掲載した。

 その理由について記事は「1つの地域に2つの絶対的な強国が存在することはできない」と説明。「中国と日本はどちらも東アジアにおける強国であり、従って日本と中国は盟友になることはできない」と説明、東アジア地域に存在することが許される強国、つまり頭は日中のどちらか一国だけであるという見方を示した。

 それでも経済また貿易面では「日本は中国の巨大市場を必要としており、中国は日本企業が供給する技術や部品を必要としている」と説明。「互いに対する依存度が高い」ため、「経済協力における基本的な方向は変わらない」という見方を示した。

 「1つの地域に2つの絶対的な強国が存在することはできない」という記事の説明は、民族主義に基づく考え方であり、中国人と日本人とは根本的に違っているという考え方を含んでいるものだ。

 こうした民族主義を基点に日中関係を考えようとすれば、どうしても自分が属する民族を高め、異なる民族を低めようとする心理が働くだろう。また、国としての優劣を意識し、アジアひいては世界のリーダーとしての地位を狙っているからこそ、「1つの地域に2つの絶対的な強国が存在することはできない」という主張につながるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)