陳水扁氏

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(台北 18日 中央社)陳水扁前総統の事務所は18日、陳氏夫妻が招待を受けていた20日の総統・副総統の就任パーティーについて、「非理性的に」騒ぎ立てられることを避けるためなどとして、出席しない方針を固めたと発表した。

陳氏は収賄などの罪で懲役20年の判決を受け、2010年12月から収監。その後、重度のうつ病や前立腺腫瘍などが確認されたため、昨年1月に刑務所外での治療が認められ、自宅に戻っている。

たが、陳氏には治療に関係のない活動への参加は原則認められておらず、就任パーティーへの出席が可能か、世間の注目を集めた。

パーティーへの招待は、息子の陳致中氏が16日に自身のフェイスブック上で明かし、陳氏の医療チームの一人も、病状改善の助けになると賛成の姿勢を示していた。

一方、陳氏が服役していた台中刑務所は同日、就任パーティーへの出席は、医療行為とは無関係だと指摘。刑務所外で治療を続ける資格が取り消されないよう、慎重に判断してほしいと陳氏側に呼びかけていた。

(葉素萍、游凱翔、王淑芬/編集:杉野浩司)