写真提供:マイナビニュース

写真拡大

説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ケースを装着すると電波は弱くなりますか?』という質問に答えます。

***

iPhoneに限らず、スマートフォンのケースは遮へい物の一種といえます。本来むき出しになるはずの部分が覆われるのですから、電波の受発信におよぼす影響はゼロではありません。通信速度低下に直結するかどうかはともかくとして、多少の変化は生じると考えていいでしょう。

ケースの素材には、いろいろな種類があります。天然皮革や人工皮革、ポリカーボネイトといった合成樹脂、アルミやステンレスなどの金属類など、素材によって受ける影響の程度も上下すると考えられます。

ケースによる影響があるかどうかは、通信速度のベンチマークを測る方法もありますが、「フィールドテストモード」を使うほうが確実です。電話アプリのキーパッドで「*3001#12345#*」とダイヤルすれば、フィールドテストモードに入ります。左上に電波の強さが数値で表示される(iOS 9の場合ロック画面で確認する)ので、ケースを装着したとき「-51」より値が小さくなれば(「-51」がもっとも電波が強い)、悪影響を受けていると考えられます。

Wi-Fiの電波も同様に、ケースの影響を受けると推測されます。3G/4G回線のようにフィールドテストモードで測ることはできませんが、Wi-Fiスピードテストアプリを使うなどすれば影響の程度を測定することは可能です。

なお、Wi-Fiの信号を増幅する機構を持たせたケースが販売されています。Planexから発売されたiPhone SE/5s/5対応ケース「LINKASE WiFi SIGNAL ENHANCER for iPhone SE/5s/5」は、装着しスライドタイプのアンテナを伸ばすだけで、EMWという技術によりWi-Fiの受信感度をアップします。

(海上忍)