見れば見るほど緊張します。4月11日と12日にかけて、ロシア軍攻撃機の「スホーイ SU-24」2機が、米軍の駆逐艦に異常接近を繰り返しました。接近の様子は動画で撮影され、現場の緊迫感が伝わってきます。
 


 
この異常接近はバルト海のリトアニア近くで起きました。異常接近を受けたのは米ミサイル駆逐艦「ドナルド・クック」。同艦が公海上を航行中にこのような事件が起きたのです。接近は11回にわたって行なわれ、あまりにもSU-24の高度が低いために海に波が立つこともあったとか。また、付近ではロシア軍ヘリコプターの「KA-27」が飛び回っていました。
 
このロシア軍機のあまりにも無謀な行動に対し、米政府は「今回のような接近事件が公空、あるいは公海上で行なわれたことは、プロフェッショナルとしてはあまりにも不用意である」とロシアを非難しています。さらに、ケリー国務長官は「(ロシア軍機の)撃墜もありえた」と発言。動画を見てもロシア軍機は米艦にぶつかりそうなほど低空を飛んでおり、正直防衛のための撃墜もやむなしか…とも思えます。
 
なお、ロシア軍のSU-24は昨年11月にトルコ国境にて撃墜されています。このような威嚇行動はこれまでもありましたが、正直今回はやり過ぎな気もしますね…。
 
Image Credit: U.S. Navy photo
■Russian warplanes aggressively fly near US destroyer vessel
http://aerotime.aero/en/military/11372-russian-warplanes-simulate-attack-near-us-destroyer-vessel?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Kerry: Shooting down Russia jets ‘would have been justified’
http://www.wnd.com/2016/04/kerry-shooting-down-russia-jets-would-have-been-justified/?utm_source=rss&utm_medium=rss