大学の寮生活のリズムを継続して初優勝を目指す堀川(撮影:上山敬太)

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<東建ホームメイトカップ 事前情報◇13日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(7,081ヤード ・パー71)>
 4月14日(木)から開催される『東建ホームメイトカップ』から本格的に国内男子ツアー2016年シーズンが始動。今季初シード選手は9名おり、『JTカップ』にも出場した今平周吾が初優勝候補筆頭に挙げられるが『片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権』で石川遼を破って注目を集めた堀川未来夢もさらなる飛躍を誓う一人だ。
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 無名ながら“ジャイアントキリング”で名を売り、ホスト大会となる『ブリヂストンオープン』でも最終日最終組で優勝争い。ツアー参戦初年度ながら堂々の戦いぶりで賞金シード41位につけた堀川。「去年はQTから上がってきて、1年目でシードをとる」という目標を達成したが今季は「シードを目標にするのではなく“1勝”。チャンスがある試合で優勝を目指せるように頑張っていきます」と意気込む。
 昨年は3月に卒業した日本大学国際関係学部ゴルフの寮(静岡県・三島)で生活し「一人暮らしをするよりもよっぽど厳しい環境」と今季も継続。「平日は5時50分整列で夜も門限11時。毎日昼にトレーニング時間が設けられていて、毎日午後にラウンドできる。ゴルフ“しか”できない抜群の環境です」と自身が“伸びた”と感じる大学4年間の生活リズムをゴルフ部の監督にお願いして続けている。
 「(同じ)厳しい環境でやることで、後輩たちにも影響があればいいと思うし。自分も後輩たちがやっているのを見て、またヤル気が出る」。
 『ネスレ日本マッチプレー選手権』大会ホストで出場を推薦してくれた日本大学の大先輩・片山晋呉に支持。「(片山の)考え方、攻め方などを見よう見まねで取り入れて。ゴルフを変えたつもりは全然ないですが、スコアが変わり予選落ちすることがなくなった。ゴルフがラクになった」と影響を受けたことが昨季後半戦の活躍につながった経緯があるだけに、後輩に還元したいという願いと、初心を忘れず刺激を受けたいという気持ちを持つことが、シードを獲ってなお寮生活を続ける理由だ。
 1月の『シンガポールOP』後は下半身のトレーニングを重視し、下半身リードの打ち方を毎日繰り返し練習。「去年1年間戦ってみて連戦中は4日間もたない状況があった。ですがラウンド後も疲れなくなったし、1勝に近づくための糧になっている」といい、「周りからは“ケツがでかくなったな”とかいわれるのは嬉しいですね」と充実のオフを振り返り笑顔を見せた堀川。“先輩方、後輩たちのおかげです”と感謝を表現できる瞬間を迎えるため愚直に戦っていく。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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