中国メディア・捜狐は4日、「俺と愛国の話はするな。一番すごいのはやっぱり日本車なのだ」と題し、日系ブランド自動車の素晴らしさを論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・捜狐は4日、「俺と愛国の話はするな。一番すごいのはやっぱり日本車なのだ」と題し、日系ブランド自動車の素晴らしさを論じる記事を掲載した。

 記事は、かつてトヨタが中国国内で「車が山にやって来れば必ず道はある。道があれば必ずトヨタのクルマがある」という威勢のいい宣伝コピーを打ち出したことを紹介。それが今や中国では「道があれば必ず日本のクルマがある」状況となったとした。そして、「日系車が中国国内市場で半分以上のシェアを獲得していることには理由がある。日本の自動車産業は本当にすごいのだ」と論じた。

 そのうえで、日本の自動車産業が「すごい」とする理由として、日本に世界的な影響力を持つ自動車企業が8社もあり、ドイツや米国、韓国をはるかにしのぐ数であることを挙げた。また、日本の部品産業界が専門化、細分化、全面性の面で他国の部品産業界をリードしており、中国のいわゆる「国産車」でも、その多くのエンジン、変速機はいずれも日本製品であると説明した。

 そして、「多くの人が日本車というとネガティブなイメージを持つが、われわれの自動車工業は本当に彼らから遠く置いていかれていることを認めざるを得ない。いいモノについては学ばなければならないのだ」とした。

 商品の良し悪しは、メーカーの国籍によって判断されるのではなく、実際の使い心地や品質から判断されるべきである。日本メーカーの自動車が一定のシェアを獲得してきたのは、他ならぬ品質の高さに裏付けられた安心感や信頼感があるからに他ならない。信頼感を勝ち取るとシェアは伸びるが、今度はそれを維持する苦しみとの戦いが始まる。評判の上に胡坐をかいていれば、早晩問題を起こしてシェアを落とすことになりかねないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)