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2016年4月23日(土)に公開されるディズニー映画『ズートピア』。

【写真10枚】ディズニー最新作『ズートピア』 バイロン・ハワード監督&リッチ・ムーア監督フォトギャラリー

動物が人間のように暮らす大都会ズートピアを舞台に、夢見るウサギのジュディと夢を忘れたキツネのニックが繰り広げるファンタジー・アドベンチャーです。

監督は『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワードと、『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーア。

今回、来日された監督2人にインタビューを実施。

お2人のディズニーへの愛情が生み出した『ズートピア』の街としての魅力、そして東京ディズニーリゾートを訪れた感想を伺いました。

東京の要素も! 誰もが身近に感じられる街ズートピア

ズートピアは、大きな動物から小さな動物、草食動物から肉食動物まで、あらゆる動物が暮らす大都会。

劇中では、ズートピアの様々な地域が登場し、観客はその世界に引き込まれてしまいます。

誰もが引き込まれてしまう理由として、バイロン・ハワード監督は

「単なるアメリカの街だと思われないように、東京などアジアやヨーロッパなど世界中の都市をリサーチして、どこの観客も自分の街に近いものを感じてもらえるように国際的な街にしました。」

と語ってくれました。

世界中の人が観るディズニー映画。

世界中の人が自分の街だと思えるように、あちこちの街のエッセンスが見事に融合し、様々な動物が一緒に暮らす街が作られました。

ズートピアの街並みのルーツは『ピノキオ』

さらに、リッチ・ムーア監督は、「街全体に歴史観や生活感を盛り込みたかった」と語ります。

「セットのように作られた街ではなく、新しい建物の隣に古い街があり、その隣にはもっと古い街がある。そんな層を持った長い時間をかけて作られた街にしたかった。」

監督がこう考えるようになったきっかけは、ディズニー映画にありました。

『ズートピア』はディズニー最新映画でありながら、これまでのディズニーの伝統をしっかりと受け継いだ作品です。

子どものころからディズニーを愛した2人が、これらの想いをしっかりとズートピアの街に入れ込んでいます。

リッチ・ムーア監督は、子どもの時に観た『ピノキオ』が『ズートピア』に影響したと語ります。

冒頭で街を進んでいく映像を観て、当時はマルチプレーン(板に描かれたセル画を何層にも重ねた手法)の映像ですが、『あの角を曲がったら何があるんだろう? 』『あのドアを開けたら何があるんだろう? 』と思いました。

これはスクリーンの中に観客が飛び込む感覚です。

舞台のあらゆるところに冒険や発見が待っている、それがディズニーの醍醐味です。」

東京ディズニーシーは信じられないぐらい美しい

セットのような平たい世界ではなく、そこに歴史や生活がある街を作る。

これはディズニー映画だけでなく、ディズニーパークにおいてもウォルトがこだわった部分です。

インタビューの前日、東京ディズニーリゾートへ遊びに行った監督たちは、そこでの感動を嬉しそうに話してくれました。

監督たちが特に強調したのは、東京ディズニーシーの素晴らしさ。

他のテーマパークにはない東京にしかない世界観、街並みを持っている東京ディズニーシー。

バイロン・ハワード監督は東京ディズニーシーだけが持つ「独特の世界」が「信じられないくらい美しかった」だったと興奮気味。

さらに、子どもの頃からアナハイムのディズニーランドに何度も行っていたというリッチ・ムーア監督は、「東京ディズニーシーに行った後ではディズニーランドはつまらない場所に見えてきた」とまで発言。

また、東京ディズニーランドでロビン・フッドとグリーティングをしたバイロン・ハワード監督。

『ズートピア』は多くのディズニー動物映画を参考にして作られていますが、中でも監督は『ロビン・フッド』が昔から大好きで、特に参考にしたと教えてくれました。

小さい頃からディズニーと一緒に育ち、そこから得たエッセンスを『ズートピア』に注ぎ込んだ両監督。

ズートピアの街も、東京ディズニーシーと同様、見事に作り込まれ、どこにでも冒険が溢れていて、それでいてどこか落ち着くような、私たちのイマジネーションを広げてくれる素敵な街です。

ぜひ劇場で『ズートピア』の世界に入り込んでください。