20日、日本テレビ「Going! Sports&News」では、現役時代に5年連続盗塁王に輝いた野球解説者・赤星憲広氏が、東北楽天・オコエ瑠偉の盗塁について“ある欠点”を指摘。その上で盗塁の極意を伝授した。

楽天のキャンプ地を取材で訪れると、米村理コーチからオコエや吉持亮汰に盗塁の助言を求められた赤星氏は「(リードが)でかすぎると思い切ってスタートがきれない」と意外なアドバイス。「僕であれば、マックス出たところから半歩縮める」とリードを縮めるように勧めた。

これにより、けん制球に対し塁に戻ることの意識が減るという赤星は「ちょっとでも(リードを)縮めれば、もっといいスタートがきれる」と、そのスタートに集中できるとした。

また、スタジオではオコエの盗塁について「内側にスタートきってる。真っ直ぐ走れていない。セカンドに走ってる時にオコエ選手はバッターの方を見ている」と指摘した赤星氏。「(バッターの方を)見てる時間が長い。長ければ長いほど顔を向けた方に走ってしまうので段々内側に走ってしまう」と続け、オコエが蛇行することによって最短距離で走れていないとした。

さらに「陸上選手もスタート切った瞬間はゴールのところを見ない」と進行方向の目線についても助言を加えた赤星氏は「僕は自分が走ってる時は3歩目までは自分の足元かやや斜め前を見るように意識していた。そうすることでまず上体が起きないので加速もつきやすい。尚且つ下を見ていることで自分がどこに足を踏み出しているのかも確認できる」と説明。

「0コンマ何秒っていうのが高校時代はセーフになれたかもしれないですけど、プロの世界にくるとセーフになれない可能性も高くなる」と言いつつ、その修正については「簡単です」とキッパリ。「練習でそういう意識を持ってやれば自然とできるようになる」と語った。