そらちぃ YouTuber戦国時代の下剋上を仲間たちと共に目指す!
個性的な投稿がひしめき合うYouTuberの世界にあって、アイドル的な人気を誇り注目を集めているのが、チームとして活動するグループYouTuberたちの存在。そのひとつ、アバンティーズは『音声機能で○○を注文』シリーズなどの面白系から、短編映画の趣きさえある『クリスマスは誰に微笑む』まで幅広いジャンルの動画を送り出し、話題を呼んでいる。そのリーダーを務めるそらちぃにインタビューを敢行! アバンティーズ結成秘話から今後の活動についてまでたっぷりと話を聞いた。

撮影/平岩亨 ヘア&メーク/小田昌弘
取材・文/黒豆直樹 制作/iD inc.

テレビよりインターネットに夢中な子ども時代



――アバンティーズは小中学校の同級生4人で活動されてるんですよね?

そうです。エイジとツリメは小学校のころからの付き合いだし、リクヲも中学で同級生でした。




――小学校のときからの友人とこれだけ長くチームとして一緒にいられるのはなんでなんでしょう?

なんででしょうね?(笑)僕も不思議ですけど、シンプルに仲が良いし、信頼もしてます。互いを知り尽くしてるので、触れない部分もありつつ(笑)。友情を保ちながら動画は動画と割り切っているところもありますしね。

――いきなり大晦日に福島に置き去りにされたりもしつつ(笑)。



いや、あれはすごかったですね(苦笑)。本当に寒いし! スマホもなくてめっちゃ不安でした。



――そんなアバンティーズがどのように結成されたのかも順を追って伺いますが、まずはそらちぃさん自身についてお尋ねします。小さいころはどんな子どもでしたか?

クラスでも中心で目立つ存在でしたね。小学校でも児童会長をやったり。勉強も得意なほうでした。

――部活などは?

小学校のころはサッカーと地域の少年団で太鼓をやっていて、中学でもサッカー部でした。

――やはり、子どものころからインターネットには触れていたんですか?

小3くらいで漫画喫茶に入ってネットで遊んでましたし、家でも母のパソコンで調べものをしてました。当時からYouTubeも見てましたね。

――テレビよりもネットのほうが身近でしたか?

小さいころからあまりテレビは見てなくて、どちらかといえばネットのほうを見てましたね。ただ、アイドルは好きでした。小学校高学年のころにちょうどAKB48が出始めて…



――AKBのデビューが小学生のときなんですね!

中学生のころには大ブレイクしてましたね。実は、AKBの存在は、僕らの活動と深いつながりがありまして…。

――といいますと?

中学生のとき、部活の仲間とiPod touchを使って軽いノリで動画を撮り始めたのが、僕らの活動のそもそもの始まりなんですけど、そのときに作ったのが、当時放送していたAKB主演のドラマ『マジすか学園』(テレビ東京)のパロディだったんですよ(笑)。そこからいろんなことをやり始めていまに至ってます。

動画制作はAKBドラマのパロディから始まった?



――メンバーはサッカー部員で?

そうです。いつも悪さしてばかりの16人で、川に飛び込んだり、ハチの巣を退治したりを動画に収めて。当時は、著作権のこととかまったく知らず、海外の楽曲を使ってました(苦笑)、『WE ARE THE WORLD』で勝手に歌ってみたという動画をアップしたら、それを担任の先生に見つかって…。



――問題になった?

はい。職員会議が開かれて、16人の生徒とその親が全員呼ばれました。すごい画でしたね(笑)。アップした動画を会議室のスライドで流しながら「これはよくない」とかいちいち指摘されて…。親たちも動画を見ながら結構、笑ってましたけど。

――叱責の内容は動画をアップしたことではなく…?

学校に忍び込んだり、川に飛び込んだりしたことに対してですね。そこからは、いろいろ気を付けるようになりました。

――「もう動画を撮るのはやめよう」ではなく?

法を犯したり、著作権を侵害しないようにきちんと気を付けようと。それでも好き勝手なことやってましたけど(笑)。

――そのメンバーで活動を続けていったんですね。ちなみに、アバンティーズというチーム名を決めたのはいつごろですか?

中学のころにはすでにアバンティーズという名でやってました。

――由来についてはいろんな推測がネット上などでもささやかれていますが…。

いろいろありますよね。「urban」と「teens」を組み合わせた「都会の十代」という意味だ! というのを読んだことがあるけど違います(笑)。わざわざ言うのが恥ずかしいくらい、ウチの地元の人間にしか分かんないような、すごくダサイ、ローカルな由来なんですよ(笑)。だから秘密です!