来季は先発で活躍が期待されるソフトバンクの千賀滉大[BASEBALLKING]

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 ソフトバンクが22日、福岡市内で優勝パレードを行った。リーグ戦、CS、日本シリーズで圧倒的な強さを見せつけたソフトバンク。今オフにメジャー移籍が噂される李大浩、松田宣浩が仮にチームを去ったとしても、5年ぶりに和田毅が復帰するなど、積極的に補強を敢行する。

 またソフトバンクの特徴として、FAや助っ人だけに頼るのではなく、自前の若手をしっかりと育っている点だ。投手ではCS、日本シリーズ期間中にリリーフで大活躍した千賀滉大が挙げられる。千賀は13年にリリーフで51試合に登板して、防御率2.40を記録し大ブレイク。14年は右肩痛の影響で登板数が減少し、今季から本格的に先発転向。今季は二軍で16試合に登板して9勝2敗、防御率2.00と文句なしの成績を残した。ただ、二軍で結果を残しながらも、シーズンでは先発投手陣の層が厚かったこともあり、一軍の登板は4試合のみ。

 4試合と少なかったが、投球内容は非常に素晴らしかった。今季2度目の先発となった9月20日のロッテ戦では150キロを超えるストレートとフォークを武器に、8回を1安打無失点と圧巻の投球を披露。CS、日本シリーズではチーム事情によりリリーフを務めたが、来季先発ローテーションに入り、1年間投げ続けたら何勝挙げるのか楽しみな投手だ。

 野手では外野手の上林誠知に期待がもてそうだ。今季は二軍で打率.334、16盗塁を記録し、首位打者、最多安打、盗塁王のタイトルを獲得。一軍では8月25日のロッテ戦で初安打を記録すると、第3打席ではプロ初本塁打を逆転満塁本塁打で決めて見せた。首脳陣からの期待も大きく来季1番で打たせる構想や、強肩の柳田悠岐を右翼にコンバートし、上林を中堅で起用するプランも上がっている。素質は高く、来季一気にブレイク可能性を秘めている。

 彼らが来季ブレイクするようなことになれば、ソフトバンクの選手層はさらに厚くなっていきそうだ。