今季はACLで貴重な経験を積んでいる東口(写真)をはじめ、西川、六反らはクラブで順調に実績を重ね、いまだ所属先が決まらない川島との差を着実に縮めつつある。写真:田中研治

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 10月1日、ロシア・ワールドカップのアジア2次予選のシリア戦(10月8日)、国際親善試合のイラン戦(10月13日)に臨む日本代表メンバー23人が発表された。ここでは、会見の前半に発表された招集メンバーと選手評をレポートする。
 
<選出メンバー>
GK(3名)
西川周作(浦和)、東口順昭(G大阪)、六反勇治(仙台)
DF(8名)
丹羽大輝(G大阪)、長友佑都(インテル)、槙野智章(浦和)、森重真人(FC東京)、米倉恒貴(G大阪)、吉田麻也(サウサンプトン)、酒井高徳(ハンブルク)、塩谷 司(広島)
MF(6名)
長谷部誠(フランクフルト)、山口 蛍(C大阪)、柏木陽介(浦和)、柴崎 岳(鹿島)、香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(ハノーファー)
FW(6名)
本田圭佑(ミラン)、南野拓実(ザルツブルク)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)、宇佐美貴史(G大阪)、岡崎慎司(レスター)、武藤嘉紀(マインツ)
 
<会見要旨/メンバー発表>
●メンバー発表の前に
「コンニチワ。今から10月の試合のメンバーを発表します。(8日の)シリアとはマスカットでやります。その5日後にテヘランでイランと試合をします。
 
 とにかく、勝利を続けたい。特にアウェーでの試合はそうですね。おそらく、今年はこの試合(シリア戦)が一番難しいと思います。シリアは今のところ、我々のグループの1位で、上手くスタートできています。3戦して3勝、13得点で失点はゼロ。我々にとっては非常に難しい試合になるでしょう。
 
 しかし、日本代表は素晴らしいクオリティと経験があります。我々もしっかりと自信を持って、勝利を続けよう、と。とにかく勝ちたい。そして勝利の文化を植え付けたい。もちろん、相手のことはリスペクトしなければなりませんが、自分たち自身のこともリスペクトして戦っていきたい。
 
 今回の2試合では、20人のフィールドプレーヤーと3人のGKを選びました。(前回から)少し変更もあり得ます。それは(選手の)怪我が原因です。
 
 昨日まではふたり、または3人の疑わしい選手がいました。この2〜3日をかけて、テクニカルスタッフとメディカルスタッフ、選手とかなり密にコンタクトを取って、また現地のドクターやメディカルスタッフとも連絡を取り合って、今日、決断しました。
 
 先ほど、1時まで(酒井)宏樹に関して、ずっと考えていました。それから湘南の遠藤です。残念ながら、ふたりとも怪我があるので、今回のリストには入れていません」
 
●GK-東口、西川、六反について
「この3人は向上を続けている選手たちです。昨日は(ACLで)東口の良い試合もありましたね。
 
 もちろん、川島のことを忘れたわけではありません。しかし残念ながら、まだ彼はクラブを見つけていません。今はベルギーで練習していると聞いています。彼とはコンタクトを取り続けていますが、完全に自分のメンタルを回復したわけではありません。それもあり、彼を元気づけるためにも連絡をしました。できるだけ早くクラブを見つけてほしいです」
●DF?-吉田、丹羽、槙野、森重について
「彼らもコンスタントにプレーしている選手たちです」
 
●DF?-塩谷、長友、米倉、酒井高について
「塩谷は時間をかけて追跡している選手。怪我を抱えていましたが、そのために、中国(東アジアカップ)には呼べませんでした。ただ今回は彼にとって自分のクオリティを見せる良いチャンスだと思います。非常に興味深い選手で、クラブでは少し真ん中でプレーしていますけど、(代表では)右SBとして競争してほしい。テクニックのクオリティもすでに良いものを持っていますし、パワーも十分ある。チャンスを与えるメリットはあると考えています。