肉の旨みが凝縮されているのは、やっぱり骨付き肉!肉をこよなく愛する人は知っておかねばならない、骨付き肉がホントに旨い店を一挙ご紹介。



2名用のプライムステーキ「STEAK FOR TWO」。T字型の骨の両サイドに脂と肉汁の旨みに満ちたサーロイン(右側)としっとりと柔らかなフィレミニヨン(左側)。熱々のうちに頬張りたい
これぞアメリカ!なステーキハウス
『ウルフギャングステーキハウス バイ ウルフギャング・ズウィナー』

六本木


〜アメリカで食べたあの味が東京に到来!〜

ジュージューと音を立てて運ばれてくる大皿は、肉同様にこんがりと茶色く焦げている。というのも、皿ごと900℃のオーブンで焼き上げているから。ダイナミックなTボーンステーキへの世間の関心度がぐっと高まったのには、この店の登場が大いに影響しているといっていい。

アメリカ農務省(USDA)の格付けで最上級に当たる「プライムグレード」を、専用の熟成庫で約28日間ドライエイジング。アミノ酸の働きで、身質が柔らかく、かつ旨みが凝縮された骨付き肉は、特別なオーブンでわずか約1分半焼くだけで、表面はカリッと香ばしく、中はジューシーな仕上がりに。溶かしバターとともに焼かれているから、リッチな香りもたまらない。

これまで日本では出会えなかった味わいが大人気。予約困難なのも致し方なし!




プライムリブの「ロウリーカット」。上のサラダやパンのほかに、ヨークシャープディングも付く。
味わい深まるローストビーフ
『ロウリーズ ザ プライムリブ トウキョウ』

恵比寿


〜アメリカらしさはそのままモダンに進化した空間へ〜

看板メニューは揺るぎない。シーズニングをまぶしてマリネした骨付きビーフを、じっくりとローストした、アメリカンスタイルのローストビーフだ。マッシュドポテトやヨークシャープディングなど、たっぷりのガルニチュールと共に供されるスタイルもうれしい。

ポーションは数種類あるが、やはりここでは、店名が冠された定番の「ロウリーカット」を選びたい。重量は約300g。テーブルのそばまで運ばれてくるドーム状の「シルバーカート」の中で、大きな塊からカットしサーヴされる様子や、サラダを目の前で仕上げてくれるパフォーマンスも、味わいのうち。舌のみならず、目、耳etc.と五感で楽しめるダイニングだ。


肉ラヴァーも満足のジューシーな骨付き肉!続きはこちら



徹底した温度管理のもと、約50日間熟成させるTボーンステーキ
熟成US牛のTボーンを楽しく、美味しく!
『ゴッチーズビーフ』

池袋


〜鉄板上で自分好みの焼き加減に調整!〜

US産のTボーンステーキがリーズナブルに食べられる価格設定や、料理人が焼いた肉塊をテーブルの鉄板上で自分好みの焼き加減に仕上げられるスタイルが人気のお店。

メインに扱うのは、輸入規制緩和にともない日本のレストランでの需要が急速に高まっているUS牛。約50日間熟成させることで旨み成分のアミノ酸を増やした肉はしっとり柔らかくそれでいてジューシー。初めは岩塩、その次は西洋わさび、最後はオリジナルソースをつけて味わいの変化を楽しみたい。




低脂肪牛のTボーン(890g)。予約時に有無の確認を!
肉質&CPの高さは肉屋直営ならでは!
『小松屋 人形町本店』

水天宮前


〜国産&US産牛のTボーンを太っ腹価格で!〜

カロリーや財布など気にせず美味しい肉をとことん味わいたい!という気分に応えてくれる『小松屋人形町本店』。国産の低脂肪牛のTボーンやUS産の肩ロース、馬はらみなど、ボードに書かれたその日の肉メニューからオーダーするのがこの店のスタイル。

肉屋直営とあってどの肉も驚くほどにコストパフォーマンスが高い。千葉県・茂原の直営工場内の熟成室で14日から30日かけてドライエイジングさせ、肉本来の旨みを引き出すことにこだわる。見た目も価格も“大判振る舞い”なTボーンに、心の底から満足できること間違いなしだ。


まだある、肉魂が燃えたぎるほどの骨付き肉!はこちら



ビステッカ・フィオレンティーナ
歴史あるフィオレンティーナ『イル ボッカローネトウキョウ』

恵比寿


〜伝説のビステッカはマストオーダー!〜

1980年台後半から1990年台前半にかけての、俗に言う“イタメシ”ブームの頃から、業界を牽引している、おなじみ『イル・ボッカローネ東京』。

往時の人気メニュー「ビステッカ・フィオレンティーナ」=フィレンツェスタイルのTボーンステーキは食べておきたいメニューだ。

オーダーが入ると、肉切り包丁、鋸、鉈を使い分けて肉を切り分ける。刃が骨に到達すると大きな音がするが、そんな雰囲気も「骨付き肉を食べるのだ!」という気分を盛り上げてくれる。扱うのは、国産のホルスタイン。
ステーキが焼き上がるのを待つ間には、テーブルでのプレゼンテーションが楽しい「リゾット・パルミジャーノ」を是非。大いに食べ、呑み、夜が更ける。




蒜山のジャージー牛のTボーンステーキ(900g)。ほどよく入ったサシと赤身のバランスを楽しみたい。売り切れ必至のTボーンは要予約
旨みがつまった熟成肉のTボーンを日常に!
『ゴッサムグリル』

恵比寿


〜熟成法にこだわり、肉の風味を引き出す〜

厚切りステーキとグルメバーガーで肉好きの心を魅了してきた『ゴッサムグリル』。ここでは岡山や群馬、自社牧場がある北海道で飼育されたジャージー牛のTボーンステーキを味わうことができる。

レストラン内の熟成庫で2〜3週間ドライエイジングをし、熟成香を極力まとわせずに肉本来の旨みを引き出すのが“ゴッサム流”。食べごろを迎えた肉は、炭火で表面をガリッ、中はしっとりと焼き上げられる。一度味わえば国産牛ならではの上品な脂や繊細な赤身の虜になること間違いなし。週2ペースで通うリピーターがいるというのもうなずける。