[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年7月22日放送で、「ビーチサンダルを作った会社」について取り上げていました。

ビーチサンダル(erules123さん撮影、Flickrより)

夏に履きたくなるビーチサンダル、実は日本が発祥なのだそうです。しかも、世界初のビーチサンダルを作ったのは兵庫県明石市に本社があるゴム製品メーカーの「内外ゴム」。大正2年に人力車のゴムタイヤの製造会社として創業しました。

戦後にアメリカ人が日本にやってきた時に、日本人が履いていた雪駄や下駄を見て「ゴムでこのような履物を作って欲しい」と内外ゴムに依頼があったといいます。日本の高い技術力をアピールしたいと当時の技術者が、デザイン性があり便利な履物を求めたアメリカ人のニーズに応える形で開発し、完成したのが1952年。

当時は主にハワイなどアメリカ人向けに輸出し、好評を得て月に10万足以上売れる大ヒット商品になったのです。

こだわり光る内外ゴムのビーチサンダル

その後ビーチサンダルは日本人向けにリメイクされ、ハワイへ輸出した1年後に日本でも「ブルーダイヤ」という名前で発売されました。その後2000年代に入り海外のセレブたちが普段のファッションに取り入れたことから、夏のオシャレのひとつとして日本でも広まっていったのです。

半世紀以上にわたってビーチサンダルを作り続けてきた会社だけあって、ビーチサンダルにもこだわりが光ります。内外ゴムでは天然ゴムを非常に多く含んでいるので、長時間履いても疲れにくくなっています。また、つま先からかかとにかけて緩やかな傾斜になっているので、歩く時に非常に履きやすいとのこと。日本人の足の形に合うように鼻緒の高さにもこだわっているそうです。

2014年からは、より気軽にビーチサンダルを履いてもらいたいとソールと鼻緒の色が選べるサービスも実施。100通りの組み合わせから自分だけのサンダルを作れます。浜辺でも街中でも、この夏ビーチサンダルのオシャレを楽しんでみるのもいいですね。(ライター:ツカダ)