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安全保障関連法案をめぐり、多数の憲法学者が「違憲」との判断を示す中、「合憲」と表明している憲法学者の百地章・日本大学法学部教授と西修・駒沢大学名誉教授が6月29日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。

百地教授は、多くの憲法学者が、集団的自衛権を「違憲」と主張していることについて、「なぜ憲法違反なのか、説得力のある意見を聞いたことがない」と批判した。

集団的自衛権については、すべての国連加盟国に認められており、憲法で明記していなくても、行使できることを主張。「集団的自衛権について、憲法に書いていないから認められないとする学者は、国際法と憲法の関係を分かっていない」と語気を強めた。

さらに、憲法学者の主張について、「私的解釈であり、政府や国会を法的に拘束するものではない」「(憲法学者の多数が違憲と主張していることについて、)喜んでいるメディアなどもいるようだが、国を拘束するのは最高裁判例だ。これは憲法81条に規定されている」と指摘した。

(弁護士ドットコムニュース)