主演を務めた桐山漣

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 「仮面ライダーW(ダブル)」シリーズなどの桐山漣が26日、都内で行われた主演映画『群青色の、とおり道』完成披露試写会に、安田聖愛、アンカンミンカン、佐々部清監督と共に出席。桐山は、劇中で熱唱した人気ロックバンド・back numberの名曲「電車の窓から」について、「この作品で出会って、一番よく聴く曲になった。聴けば聴くほど耳や頭に残る曲、撮影のころを思い出しますね」と今ではすっかりヘビーローテーションしていることを明かした。

 本作は、太田市、新田郡尾島町、新田町、藪塚本町の合併10周年記念事業の一環として製作された青春ドラマ。10年ぶりに故郷の太田市へと戻ったミュージシャン志望の青年・佳幸(桐山)が、家族や同級生たちと交流を通じて未完成であった曲を完成させていくさまを描く。人気ロックバンドback numberの名曲「電車の窓から」が挿入歌に選ばれ、桐山が弾き語りで熱唱するシーンが話題となっている。

 一時はミュージシャンをめざしていた時期もあったという桐山は、「夢がなかなか形にならないモヤモヤした気持ちはよくわかります。音楽の世界でも、役者の世界でもそういった気持ちは付きもの。どちらにしても、夢追い人には変わりないので、そういった部分を繊細に、生々しく演じさせていただきました」と述懐。

 また、「電車の窓から」を弾き語る姿を見て、主役を桐山に決めたという佐々部監督は、「サビに行く前の8小節目くらいでオーケー出して、ビール飲もう! ってことになった」と明かすも、「小さいビルで、やたらでかい声で歌うもんだから、これはまずいと思った」とその理由が騒音対策だったと冗談交じりに告白。さらに、「漣はもう自分に決まったものだと思っていたようだけど、ずっとオーディションしていたんだよね」と裏話を明かした。

 なお、本作が群馬県太田市を舞台にしていることから、「ゆるキャラグランプリ2014」で第1位に輝いたぐんまちゃん(群馬県のマスコット)とおおたん(太田市のマスコット)が応援に駆け付けた。(取材:坂田正樹)

映画『群青色の、とおり道』は群馬県で先行公開中、7月11日よりユーロスペースほか全国順次公開