ファン・ハール、バイエルンから愛弟子を引き抜きか
今年2月に夏の補強は中盤が優先されるのかと問われて「当然そうなる」と答えていたマンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、かつて師弟関係にあったバイエルンのドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーの引き抜きを目論んでいるとドイツ『キッカー』誌が伝えている。
ファン・ハールとシュバインシュタイガーは09-10、10-11の2シーズン、バイエルンでともに仕事をした関係で、当時サイドで起用されていたドイツ代表MFを現在の主戦場である中盤中央にコンバートしたのは、他でもないファン・ハールである。自身の戦術を理解している選手を加えることで、今季ユナイテッドでやり繰りに苦しんだ中盤の戦力増強を図りたいとオランダ人指揮官は考えているようだ。
恩師からのラブコールを受けているシュバインシュタイガーはというと、バイエルンとの契約は残り1年。昨年夏のブラジル・ワールドカップ前から契約延長交渉を始めているものの、いまだ合意には至っていない。4月にはMLS移籍の噂が出るなど、来季の去就ははっきりしていない状況にある。また、過去には本人がプレミアリーグへの興味を口にしたこともあるという。
クラブの生え抜きにして22ものタイトル獲得に貢献しており、バイエルンファンから「フースバルゴット」（サッカーの神）と呼ばれるほどリスペクトされているシュバインシュタイガーを、ファン・ハールは再び自らの下でプレーさせることができるだろうか。
