「ジュビロは『キレイなサッカーをやっているけれど、詰めが甘いよね』とは二度と言われたくない。情けなかったね」藤田俊哉の取材を続けるなかで私は彼の言葉をたくさん耳にしてきたが、もっとも心に残っているのがこのコメントだ。2001年Jリーグチャンピオンシップで、鹿島アントラーズに敗れた直後、チームバスの陰で藤田はそう言葉を漏らしたのだった。その年のジュビロはJリーグで両ステージ合計勝ち点71を積み重ねた