知らずにしている忘年会でひんしゅくを買うスマホの使い方

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12月に入り、いよいよ忘年会シーズンの到来だ。職場や取引先となど、さまざまな相手と忘年会を行う機会があるだろう。そこで気をつけたいのが、宴会の席でのスマホマナーだ。何も意識せずにスマホを使っていると、まわりに不快な思いをさせるかもしれない。

●乾杯もそっちのけ 料理写真ばかり撮る
忘年会では、全員にビールが行き渡ったら、すぐにでも乾杯したい!と、誰もが思うはずだ。しかし、空気を読まずにビールを手にした写メを撮る人、周りにいないだろうか。
これは、初っぱなから、まわりをイラっとさせてしまう行為だ。

料理が出てくるたびに、毎回料理写真を撮るのも避けたい。
個別に提供される料理ならまだいいが、大皿料理の場合、ほかの人は撮影が終わるまで箸を付けられない。大人数の会食で相手を待たせることになる。また、フラッシュやシャッター音などで、ほかの客など不快な思いをする人が意外に多いことも知っておこう。
撮影禁止とまでは言わないが、まわりの人への配慮、これを忘れずに行動しよう。

●人の写真を勝手に撮って、SNSに勝手にアップしまくる
忘年会のように日頃あえない部署の人とも会える機会での記念写真は、あとあと見て楽しめるし、思い出にもなる。
しかし、本人が気づかないときも撮りまくり、勝手にSNSに掲載するのはマナー違反だ。

忘年会で盛り上がったり、ちょっとハメを外したりしている写真を、友だちの友だち――つまり知らない誰かに見られたくないと思う人は多い。
自分は楽しくても、相手が楽しくないと感じることは意外と多く、気がつきにくい。
SNSにアップするときは、写っている人に掲載を確認し、その場にいた人にしか見られないようにしてアップするといいだろう。

●メッセンジャーやメールばかりして会話をしない
忘年会は、日頃は急がしく十分に会話できない人たちとも交流できる絶好の機会だ。
その場にいる人たちと料理やお酒、会話を楽しむのが大事だし、礼儀でもある。

それなのに、友だちからメッセージが来たからといって、会話そっちのけで返信に夢中になってはいないだろうか。その返信が来たら、また返信して……と、会話にも生返事で延々スマホを触っているなんてことも。

緊急の場合はともかく、それ以外でのメッセージやメールのやり取りは、その場にいる相手を不快にさせることもあると知っておこう。なお、緊急の場合でも、まわりに一言断って返信したり、いったん退席して電話をかけたりするのがマナーだ。

●着信音がやたらうるさい
会話の途中で突如鳴り響く着信音・着信メロディーは、その場の雰囲気を台無しにするだけでなく、ほかの客やお店にも迷惑をかけてしまう。しかも、ビックリするくらい大音量に設定している人がたまにいたりする。

事前に音量を下げたり、マナーモードやバイブレーションにしたりしておくのがスマートだ。なお、設定を変えたからといって、テーブルの上にスマホを置くのは避けたい。着信時のライトやバイブの振動は、意外と目立つからだ。
また、スマホを常に気にしていると、会話がつまらないのでは?と相手に思わせてしまって、相手の気分を害してしまうこともある。目の前にいる人を優先で気を配るように心がけよう。

●メアドやSNSのアカウントをしつこく聞いてくる
どのような相手との忘年会でも言えることだが、その場の雰囲気を壊さないように、空気を読めるようにしたい。

間柄や関係性にもよるが、相手の気持ちを考えず、個人のメアドやSNSのアカウントをしつこく聞くのはNGだ。

積極的で社交性があるのはいいことかもしれないが、やんわりかわされたことに気がつかず、しつこく聞き出そうとするのは、かなり痛い行為なので止めよう。
また、人のスマホを勝手に触ったり、写真を見ようとしたりするのも、痛いマナー違反だ。最悪、相手を困らせたり、不快にさせたり、怒らせたりしているかもしれないからだ。

スマホは便利なツールだが、あくまでもツール。使い方を誤らないように気をつけよう。特にお酒が入る席では失敗しやすい。普段以上の、大人の配慮が大切だ。