最低価格は100万円から！リアル執事がサポートしてくれる超高級スマホが帰ってきた
しかし、海外ではヴァーチュの人気は非常に強く、ベンツやロレックスなど高級品を求める富裕層の間でしっかりと売れ続けているという。日本人が知らない間に独自に製品を進化させ続けているヴァーチュは、今どんな製品を販売しているのだろう？
●ハイスペックスマホに変身したヴァーチュ
2014年6月に発表されたヴァーチュの最新の製品が「Vertu Signature Touch」だ。このモデルを見れば、同社の主力モデルはパワフルなハイスペックスマホへと大きく生まれ変わったことがわかる。CPUはクアッドコア2.3GHz、カメラは1300万画素、画面は4.7インチのフルHDと、大手メーカーのハイエンドモデルにも負けないだけの高い性能を備えているスマホなのだ。
実はヴァーチュは数年前からスマホ製品を投入していたが、それらのスマホはスペックが低く機能だけを比べると他社のスマホに後れを取っていた。もちろんヴァーチュは、単なるハードウェア性能やデザインだけが売りのメーカーでは無い。ハードウェアのスペックよりも素材や仕上がり、独自のセキュリティやユーザーサポートなど「モノとしての完成度」「手厚いサービスと安心」が最大のセールスポイントである。
とはいえ１年も経てば最新のスマホも古臭く見えてしまうのが今のスマホ市場。ヴァーチュといえども製品スペックが低いようでは、値段に見合うだけの価値をアピールしにくくなっていたのも事実である。ベンツやロレックスが品質だけではなく性能も最高級のものを富裕層に提供しているように、ヴァーチュにも最新スマホとしてのスペックが求められていたのだ。
スマホとしての性能も最高級なVertu Signature Touch
●サファイアグラスやチタンボディー、職人の手作りと高品質への拘りは健在
「Vertu Signature Touch」は、ボディーの素材も一切の妥協は許されていない。プラスチックは使わず、チタン合金を使った高い硬度を誇っている。このボディーであれば、少し落としたくらいでは傷はつかず、本体を故障やトラブルから守ってくれるだろう。タッチパネルはiPhoneの新型モデルの一部にも採用が噂されるサファイアグラスが採用されている。当然、指先やペンで操作した程度では傷は付かず、保護フィルムを張る必要性すら感じさせない。
製品にはいくつかのバリエーションがあるが、高級感を高めた本革張りのモデルがあるのもヴァーチュらしい。そしてヴァーチュのモデルは、昔も今も1台1台が、職人による手作りで仕上げられている。大量生産品とは、一線を画す製品品質はスマホになっても健在だ。
●Siriなど不要？リアルなコンシェルジェ（執事）が助けてくれる
ヴァーチュのスマホは最高級の素材に最高のスペックを兼ねそろえており、スマホの世界の中でも頂点に達する製品と言える。だがOSはAndroidを搭載しており、ヴァーチュならではの独自な機能はほとんど提供されていない。最近ではアップルがiPhoneなどに、またNTTドコモが自社販売のスマホなどに音声認識に対応して情報を伝えてくれるコンシェルジュ（執事）的な機能を提供しているが、ヴァーチュはそのようなソフトウェア機能は開発していない。
ところがヴァーチュには、他社スマホにはない大きなサービスを受けることができるのである。それが現実のリアルな人による専用のコンシェルジェサービスだ。
明日の天気が知りたいという身の回りの情報収集だけではなく、飛行機やホテル、レストランの予約、あるいは入手困難なコンサートチケットの確保に至るまで、コンシェルジェに電話すれば代行して手配してくれるのだ。このコンシェルジェサービスは、なんと利用料金無料で、ヴァーチュの端末代金にそれが含まれているのである。もちろん依頼にかかった費用は当然請求されるのだが、そもそも手に入りにくいアイテムや、急いで手配が必要なプレミアムなチケットなどが手間をかけずに入手できるのだから、セレブにとっては、ただの情報にすぎない音声認識サービスより価値が高いと感じるのも当然だろう。
●最高のサービスと本体のお値段は最低100万円からは、高くない？
このような素晴らしいサービスが受けられるヴァーチュ。高級素材にハイスペックな性能と合わせた値段は約100万円からと、一般庶民が買うにはやはり手の届かない価格だ。最高級のものを手にするためには、それ相応の金額が必要なのである。
現在もスマホの機能は日々進化している。いずれはヴァーチュのリアルなコンシェルジュのように身の回りのあらゆることをスマホがサポートしてくれるようになるだろう。但し一般のスマホでそうなるまでにはあと5年、あるいは10年くらいは待たなくてはならないかもしれない。
ところがヴァーチュを買えば、その日から電話一本でリアルコンシェルジェがあらゆることをしてくれる。それを考えると、今すぐに使える便利な世界が100万円から手に入るということは、セレブでなくても時間の大切さを知っている人にとって、実は安いものなのかもしれない。
山根康宏
