光州地方裁判所で１５日、４月に韓国の珍島（チンド）沖で発生した旅客船セウォル号の沈没事故で乗客らへの救助措置を怠ったとして、殺人などの疑いで起訴されたイ・ジュンソク船長などの乗組員たちの３回目の公判が行われ、事故当時の乗組員らのカカオトークでのやり取りが公開された。

　事故当時、船長は携帯でゲームをしていたのではないかとの証言もあった。複数の韓国メディアが報じた。

　裁判で公開されたカカオトークのメッセージでは、「イ・ジュンソク船長が事故当時、操舵室にいたのか」との船員の質問に対し、「船長が義務を守らなかったことが問題」と３等航海士が答えた。　続いて船員は、「民事訴訟に備えなければならない」とアドバイスを行うと、３等航海士は「責任回避をしたという点で、船長の責任と言わなければならないようだ」とし、「船長は部屋で携帯電話を使用していて、ゲームをしているのではないかと思う」と付け加えた。　

　一方、セウォル号の惨事の生存者の生徒、保護者、教師ら３８人がセウォル号事件の真相究明を要求する“行進団”を結成し、１５日に高校を出発。徒歩で１６日に国会に到着した。

　学生代表は、出発の前に「多くの友人が無念の死を遂げた。われわれができることはこれしかないと思い、行進を企画した」と話した。この行進は２週間前から、学生自らが計画したものだという。　

　学生らは、「Ｒｅｍｅｍｂｅｒ（思い出してください）０４１６」、「会いたい友よ、愛してる」、「みんながんばろう」などのフレーズが書かれた黄色い旗とプラカードを持ち、行進を行った。（編集担当：李信恵）