岡崎慎司 (撮影:千葉格/PICSPORT)

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W杯ブラジル大会、日本代表の初戦(対コートジボワール/日本時間15日)までいよいよ10日となった。

元日本代表・中山雅史氏が初戦のキーマンとして名を挙げたのは岡崎慎司だ。4日放送、テレビ朝日「報道ステーション」で解説を務める中山氏は「コートジボワール戦、鍵を握るのはあの男です。ザキオカ!」と番組カメラの前で自信満々に語った。

4月、ドイツのマインツで岡崎のインタビューを行っている中山氏。練習を見学すると「(岡崎が)前線からあまり下がってこないね」と呟いていたが、まさに岡崎の活躍の裏には「あまり受けに行かない。我慢して下がらないようにして自分の欲しいところだけ動く」といった意識があるという。

シュトゥットガルト時代は下がって積極的に守備参加をしていたが、結果的にはゴールを量産するに至らなかった。岡崎は「FWが認められるのはゴールで。そしたらあんまり下がる必要はない。より我慢して自分の得意なところで勝負して。ゴールへの想いはより強くなった」と明かす。

また、4月19日のドルトムント戦では、キーパーへのバックパスをカットしてゴールを決めている岡崎。中山氏は、先月末コートジボワールもDFの不用意なバックパスから失点を喫している場面に重ね、「岡崎選手の常にゴールを狙う意識が日本に勝利をもたらす」と分析。岡崎自身も「(コートジボワールは90分間)集中していられないところも絶対あると思うんで嫌なところに入ってって何回かのチャンスを絶対仕留めるという意識がある」と話している。

2010年の南アフリカW杯では直前の強化試合でスタメン落ちを経験しながらも「ホッとしてしまった」、「その時点で僕のW杯は1つ精神的に負けた」などと後悔の念を口にしている岡崎。今大会については「悔いなく自分の100%を出すことが結果に繋がると思うし、自分がどれだけできるかをチャレンジできるW杯だと思う」と自信を漲らせた。