グランドやバット・グローブ・ボールをイメージした「草野球プレート」(キュアメイドカフェ)

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アキバで、アニメ、ゲーム作品とメイドカフェを合体させた通称「コラボカフェ」をよく見かけようになった昨今。そうした「コラボカフェ」を、その黎明期(2001年3月30日開店)から展開しているのが「キュアメイドカフェ」(外神田3丁目、ジーストア・アキバ6F)である。今年は、1月24日から2月11日まで「リトルバスターズ!〜Refrain〜カフェ」を開催。そこで今回は、同店に潜入してコラボメニューをいただくことにした。

JR秋葉原駅から中央通りを末広町駅方面に向かって進み、ドンキホーテ先の「博多風龍秋葉原店」の路地を曲がったところに「キュアメイドカフェ」の入るビルがある。1階がガチャポン会館で、そのど派手な光景を横目にしながら奥のこじんまりとしたエレベーターに乗る。すると、英国風のメイド服を着た清楚なメイドさんが出迎えてくれる。だが、ここはありがちの萌え的なメイドカフェとは何かが違う。

・中世のアットホームな英国家庭をイメージ
・定期的に行われるクラシック演奏会
・オーガニックな紅茶、食事・デザート
・正統派メイドによる丁寧な接客
と言ったサービス内容で、「心からのリラックスと癒しの空間を楽しめる」というのが実は同店の特徴なのだ。

そうした落ち着いたお店がコラボカフェに突如変身するわけである(このギャップがおもしろい!!)。コラボカフェでは店内に貼られたイラスト、ポスターなどの展示だけでなく、基本的にアニメキャラをモチーフにした料理メニューや各種グッズの提供が目玉である。同店でもグランドやバット・グローブ・ボールをイメージしたお惣菜「草野球プレート」やマスコットキャラクターを模ったスイーツ「食べられるドルジ君〜夢心地〜」といった料理、そしてキャラがデザインされた「フタつきマグカップ」「カレンダー」「ポストカード」といったラインアップを揃える。

その中から筆者の独断で「草野球プレート」とピンク色で見た目カワイイドリンク「能美クドリャフカ」(ブルーベリーソース×ミルク×ストロベリーシロップなど)、そして同店を運営するタブリエ・マーケティング株式会社お勧めのスペシャルドリンク「朱鷺戸 沙耶」を味わってみた。

「草野球プレート」のボールはよく見ると丸いハンペンで縫い目は海苔でできていた。また、ハンバーグの上にケチャップソースでグローブの形が描かれており、味もなかなかの出来。バットを模したエビフライとご飯も付いて食べごたえは十分である。うーん、リトバスファンならずとも野球好きなら話のネタに一度は食べるべきかも。

「能美クドリャフカ」は見た目通り、甘くてマイルドな味、丸いホワイトチョコのトッピングは能美クドリャフカが被る帽子に付いたボタンをイメージ。「少女のようなやさしい味わい」という感想。子供のころによく飲んだイチゴ牛乳を想い出した。男性にもお勧めのドリンク。

最後に、「朱鷺戸 沙耶」だが、レモンスカッシュベースのホット炭酸ドリンクでキウイ×メロンシロップ×ブルーハワイそしてコラーゲンビーンズが入っているという変わりダネ。スペシャルというだけあって味もスペシャルな感じ。炭酸飲料をホットで飲むという、冬場ならではの趣向である。これはこれでほんのり甘くて美味しかった。

ちなみに、アニメ、ゲームファンだけでなく、通常のランチ、ドリンクメニューにも力を入れているので、アキバを訪れた際は、落ち着いた雰囲気で食事したいときなどに利用するのもいいだろう。日本紅茶協会より「おいしい紅茶の店」として認定されている名店であることも付け加えておく。

知る人ぞ知るアキバの伝統あるカフェ。アニメコラボを堪能するもよし、英国風メイドに囲まれてゆったりお茶するのもいい感じにリラックスできそうである。
(羽石竜示)

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