やっと帰ってきた巨大アヒル  展示再開に喜びの声/台湾・桃園

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(桃園 8日 中央社)不慮の破裂事故により今月1日から展示が中断され、急遽高雄から代替品を取り寄せるも強風のため空気充填が延期されていた巨大アヒル「ラバーダック」がきょう、風が弱まったことを受けて一週間振りに可愛らしい姿を現した。

桃園県で開催されている「ランドアートフェスティバル」(地景芸術祭)で展示されたが、先月31日に発生した地震の影響で破裂したラバーダック。その後主催者の桃園県政府は高雄で展示されていたアヒルを急遽借り入れるも、会場周辺では東北季節風の影響で強風が吹き続け、空気入れの作業ができない状態となっていた。

きょうは風速が毎秒4メートル前後と予報されたことから、正午過ぎから空気充填作業を開始、主催側はお香をたき、お経を唱える念の入れようで無事を祈願した。アヒルは15分程度でまるまると膨らみ、ぽかぽかの太陽に照らされたラバーダックの“美しいたたずまい”は訪れた観客を大いに喜ばせた。

主催側によるとイベントは10日までの開催で、ラバーダックの公開もそれまでとしているが、東北季節風が強まる恐れもあり、場合によっては9日夜に空気を抜くこともあるとしている。

(邱俊欽/編集:齊藤啓介)