レアル、ドルトムントのレヴァンドフスキ獲得にチャンス到来か

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 フランス代表FWカリム・ベンゼマが不振に見舞われ、ナポリに放出したアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインの後釜を補強しなかった代償が指摘されているレアル・マドリード。ここ1カ月はチーム総得点のほぼ6割をポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに頼る状況となっており、少なくとも来年夏の移籍市場ではセンターフォワードの獲得に向かうと見られている。

 レアル・マドリードはこれまで、マンチェスター・Cのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロやモナコのコロンビア代表FWラダメル・ファルカオと、元アトレティコ・マドリードの両ストライカーへの興味が取り沙汰される事が多かった。しかし、スペイン紙『アス』によると、現在はドルトムントのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキに強い関心を寄せているという。

 昨シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグのレアル・マドリード戦では4得点を挙げ、ドルトムントの決勝進出に大きく貢献したレヴァンドフスキ。フットボールの世界では、重要なゴールを決めた対戦相手にその後移籍するというのはよくある話だが、ここに来てレアル・マドリードにとってチャンス到来とも言えるニュースが舞い込んで来た。

 以前からバイエルン行きが内定していると囁かれているレヴァンドフスキは、今年の夏はドルトムントの拒否に遭ったものの、来年の夏は間違いなく移籍を実現させるとも報じられている。しかし、イギリス紙『テレグラフ』とのインタビューに応じた同選手は、規定事実かのように伝えられている噂をきっぱりと否定。ドルトムントとの契約満了まで6カ月を切り移籍交渉が自由となるこの冬、バイエルン以外のクラブと接触する可能性にも言及した。

「僕はバイエルンとサインするとは決して発言したことなどない。自分が言ったのは、来年の1月からはどのクラブとも自由に交渉できるようになるということだ」

 なお、レヴァンドフスキは来年夏の移籍市場ではフリーエージェントとなるため、今回の発言を受けて獲得に乗り出すクラブが出てくることも大いに考えられる。それゆえ、ポールポジションに着けていると目されるバイエルン、既に名前が挙がっているマンチェスター・Uやチェルシー、ここに来て浮上したレアル・マドリードに、新たなビッグクラブを巻き込んでの激しい争奪戦が繰り広げられる可能性もありそうだ。