バルセロナがチェルシーのチェフ獲得を検討…バルデスとの交換トレードも視野に

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 スペイン紙『スポルト』は、バルセロナがチェルシーのチェコ代表GKペトル・チェフの獲得を検討していることを報じた。この動きには、来シーズンのゴールマウスを巡る両クラブの思惑が関係しているという。

 バルセロナは現在、以前から退団を希望しているスペイン代表GKビクトル・バルデスが、今シーズン一杯でクラブを去ると見込まれている。実際、サンドロ・ロセイ会長も直近の会見で「今後も努力を続けるが、彼の慰留は現時点では成功に至っていない」と状況を説明している。

 これに対しチェルシーは、この夏の移籍市場でもバルデスへの興味が伝えられており、今シーズンからチームを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、レアル・マドリードの指揮官時代に何度も対戦したバルセロナの守護神の獲得に前向きだという。また同クラブは来シーズン、ローン移籍先のアトレティコ・マドリードから復帰するベルギー代表GKティボ・クルトゥワを正守護神に据える場合、チェフを放出する可能性もあると見られている。

 この状況を注意深く見守っているバルセロナは、バルデスの残留交渉に失敗し、チェルシーがチェフの放出に踏み切った場合に備え、両選手の交換トレードも視野に入れているという。

 とはいえバルセロナは、31歳を迎えた現在も世界最高峰のGKの座を守り続けるチェフはもちろんのこと、昨シーズンのリーガ最優秀GK賞に史上最年少の21歳で選ばれたクルトゥワにも以前から関心を寄せている。それゆえ、今後のゴールマウス計画は、チェルシーの動向にも大きく左右されることになりそうだ。