中国大手検索サイト「百度」の掲示板に「日本人留学生を殴ってやった。わが国のことを悪く言うからだ」というスレッドが立てられた。真実ならば傷害事件として扱われるべき事案について、中国人ネットユーザーたちが議論を交わした。

　スレ主の話によれば、中国の悪口を言った日本人留学生1名を、複数の男子学生が「悪口の報復」として殴ったようだが、スレ主は報復を自慢げに語っている。事の真相は定かではないが、スレ主の対応には賛否両論があり、「よくやった」などスレ主を支持する中国人も少なくなかったが、非難の声も多かった。

　「スレ主の人間性を疑う」というコメントも少なからず存在し、「罵（ののし）られても笑って返すくらいでなきゃ」、「スレ主は小学生か」など、心の小さな同胞にがっかりしたというコメントが目立った。

　中国人ネットユーザーから寄せられた批判に対し、スレ主は反論として“日本人が先に悪口を言った”と釈明しているが、「相手が言ってきたとしても先に手を出したことが間違っている！　中国人が逆に日本で同じ目にあったらどう思うんだよ」というもっともなコメントもあった。

　しかし、スレ主の対応に賛同を示す中国人からは「日本人は礼儀正しいんじゃなかったのか？」、「スレ主の話が本当なら、その日本人のIQが低すぎるというだけのこと」など、中国の悪口を言った日本人が悪いとの意見も。

　信ぴょう性が疑わしいためか、この話自体が作り話だと疑うユーザーもおり、「妄想だな」、「ほら吹き」、「釣り」という人もいたが、もし本当ならば、「外国人を殴ることは外交問題レベルだ」と警告するユーザーもいた。

　しかし、日本人が発した悪口の内容を知りたいものだ。日本人男性の多くは和（わ）を大切にし、その場の空気に敏感だから、あえてトラブルを招く言動や行動を取らない人が多い。

　時として、外国人はそういった日本人男性の態度を「物事をはっきり言わない」「煮え切らない」「意見を持っていない」などと称する。日本人女性ですら同じようなことを言うが、実は“がまん強い”のではないかと考える。

　がまん強いだけに、限界を超えた時の日本人男性はおそろしいものだ。それが言葉の場合でも、反論しない間はじっと耐えるが、一線を超えた時の発言は、まさに“言葉の暴力”の域に達する。

　どっちこっちという訳ではないが、もしかしたらスレ主が気づかないところで、日本人男性が我慢できる限界点に達する発言をしてしまったのではないだろうか？　仮にそうだとしたら、スレ主は自慢どころか自らの恥をさらしただけにすぎなかったことになる。（編集担当：畠山栄）