逆転突破へ策を練るモウリーニョ「普段と違う形のシステムもある」

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 チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグが30日に行われ、レアル・マドリードがホームでドルトムントと対戦する。敵地でのファーストレグで、1−4と大敗を喫したレアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督が、セカンドレグの前日記者会見に臨んだ。クラブの公式HPがコメントを伝えている。

「自分たちは1−4というビハインドを持っているが、まだ90分残っている。サッカーでは、この差をひっくり返すことは可能だ。ファーストレグでの内容は、同じことを再現するのが難しいくらい、本当にひどいものだった。チームの本来の力から言えば、自分たちが逆転劇を演じる可能性があると考えている。自分のチームは正当性のあるプレーをするが、レアル・マドリードは純粋かつ無知であり、(ファーストレグで)4得点を決めた(ドルトムントのロベルト)レヴァンドフスキに対して、1つのファールもしなかった。フィジカルではなくメンタル面でアグレッシブにプレーをしないといけない。カルデロンでの試合(27日のリーガ・エスパニョーラ第33節アトレティコ・マドリード戦)では、コンパクト、アグレッシブ、団結といった要素がチームにあるということを見せられたし、11人の選手が1つの目標に向かって全力を注いでいた」

「可能性の話をすることは好きではない。これだけの得点差がある時はなおさらだ。1−4の状態で試合を始めるんだ。逆転の可能性を考えるうえで、数学を利用するのは難しい。話を聞いたり、感じたり、感触を掴むうえで、自分は特に心配はしていない。私は試合の分析と、明日の試合の研究をしていた。選手たちに自分の考えを説明することが、この数日一番に考えていたことだ」

「ファーストレグでは、(アンヘル)ディ・マリアの問題を除いて、先発メンバーが誰なのかは明確だった。明日は前回とは違う状況。試合に出なかった選手、決定的な仕事をする選手を起用することができるし、システムは普段とは違う形のものを使うこともある。だからこそ、今ここでメンバーについて口にすることはない。クリスティアーノ・ロナウドは良い状態だ。(アルバロ)アルベロア、マルセロは怪我をしているが、他のメンバーは試合に出られる状態にある」

「全てのクラブがそうだが、成功は全員のものであり、失敗は監督のものになると思っている。良い結果でも悪い結果でも受け入れられ、監督の力が認められているいくつかのクラブだけが例外だ。サッカーの世界はそういうもの。それを知っているから、落ち着いている。勝ち点100の記録はレアル・マドリードのものであり、(この大会で)決勝に進出できなければ、自分の失敗になるだろう。新たなチャンピオンズリーグのタイトルを取るために、少なくとも10年、監督をする期間があることを望んでいる。自分は2度、(チャンピオンズリーグの)タイトルを獲得している。今は3度目のタイトル獲得を目指して戦うだけ」