8日のローマダービーはほぼ何も変えなかった。もしくは、ほぼすべてを変えたのかもしれない。ローマの順位は変わらなかった。昨季よりは1ポイントだけ多い。

だが、チャンピオンズリーグ出場ラインとの差は、7ポイントから10ポイントとなった。ここ4試合で挙げた勝ち点は5だけだ。トリゴリアにおいて、アウレリオ・アンドレアッツォーリ監督の立場に関するうわさが浮上するには十分だ。

『フランス・フットボール』が、ローラン・ブラン氏を後任候補として報じたのも偶然ではないだろう。ただ、ファーストチョイスはマッシミリアーノ・アッレグリ監督に変わりない。また、マヌエル・ペジェグリーニ監督やロベルト・ドナドーニ監督も忘れてはいけないだろう。すべてコンタクトを取った指揮官たちだ。ワルテル・マッツァーリ監督を忘れてはいけない、ロベルト・ムッツィ監督だ、という声もある。

ローマは9日、非公式でトップが会議を行った。フランコ・バルディーニGM(ゼネラルマネジャー)、ワルテル・サバティーニSD(スポーツディレクター)、クラウディオ・フェヌッチ代表取締役、アンドレアッツォーリ監督とそのスタッフが出席している。

この会議では、FWパブロ・オスバルドの件についても話し合われた。出場停止だった同選手は、ダービーに“参戦”するのではなく、ロンドンに行っていたのだ。アンドレアッツォーリ監督は「ここにいたら、私はもっとうれしかっただろうね」と明確に話している。だが、ほかと違い、サバティーニSDは擁護路線を取った。

オスバルドが特殊な選手であることは知られている。1年前にはカウンセラーの助けを借りることも考えたのだ。今は気持ちの面で幸せだが、ローマへの気持ちは失ってしまっている。