考え直すどころではない。インテルのマッシモ・モラッティ会長は、アタランタ戦におけるアンドレア・ジェルヴァゾーニ主審のジャッジ、特に1−3からの逆転のきっかけとなったアタランタへのPK判定をまったく消化していない。審判の悪意に言及し、騒動が起きたにもかかわらず、試合から一夜明けた8日、同会長は再び厳しいコメントを残している。

さらに、インテリスタのテレビ司会者パオロ・ボノーリス氏の批判に対し、ミランが怒りの反応を示す事態も加わった。モラッティ会長は8日、「私は考えを変えていない。叩きたいという望みがあると、叩くんだ」と話した。モラッティ会長はボノーリス氏の発言に続き、こう述べている。

「より説明する必要はないと思う。今季のリーグ戦の展開を、特に我々に対する状況を見るだけで十分だろう。だから、叩きたいときは叩くのさ。(トンマーゾ・)ロッキに対する微妙なPKは与えられず、存在しないPKは取られる。いずれにしても、我々には21試合もPKが与えられていない」

「ボノーリスの発言? 私はボノーリスではない。ミランが言ったことには彼が答えるべきだと思う。誰もが意見を言うことができる。継続的な損害という事実に対する私の考えと同じようにね。我々はこういうことを言える自由な国にいるんだ。プリマヴェーラのチームをピッチに? いや、さらに手助けをすることはしない」

「選手たちには、そうもろく感じる必要はないと言うよ。そうじゃなければ、あまりに簡単だからね。チャンピオンズリーグ? 難しいと思う」

イタリアサッカー連盟のジャンカルロ・アベーテ会長は、次のように返している。

「モラッティ会長が審判の善意を信じていない? 冷静にそうするべきだと思う。強い批判と落胆があり、その落胆から連盟として同意できない考えにつながったとはいえね。批判は分かる。だが、善意や悪意に関する問題ではない。審判サイドには善意がある」

「PKに対するインテルの落胆は理解する。悔しいのは当然だ。何試合もPKが与えられていないのだからね。だが、それ以外の論理は存在しない。ミスはある。あるチームにとって複雑なときにそれが起こることもある。それらのミスを誰よりも遺憾に思うのは、審判たちや連盟だ。だが、ラツィオは分かるだろうが、最近のヨーロッパリーグのように、審判のミスは存在するし、し得るんだよ。代表クラスの選手がゴール前でミスすることがあるようにね」

「モラッティ会長を処分対象とすべき? それはしかるべき人間が評価することだ。だが、人のクオリティーの評価と雰囲気は分ける必要がある。立場は共感し得るし、処分対象となるかもしれないが、大事なのは、当然の落胆は別にして、全チームに対して最大限の敬意を払わない理由はないということだ」

一方、イタリア審判協会のマルチェッロ・ニッキ会長は、「審判はアスリートだ。ほかの人たちと同じように間違える。一つ、110%確かなのは、絶対的な善意だよ。連盟の人間を信頼できない者にサッカーはできない」と話している。

インテルのキャプテンであるMFハビエル・サネッティは、この件についてこう話している。

「悔しいね。僕らに起きることが多い。僕らはほかと違うことの代償を払うんだ。インテルの歴史が物語っている。僕は主審に、何を見たのか聞いた。彼は言ったよ。『カピターノ、明らかなハンドだ』。3−1の時点では穏やかだったんだ」

「陰謀? モラッティ会長は明確だった。誰が陰謀を望んでいる? それは知らないよ。僕らはプレーするだけだ。昨日の試合で勝っていれば、3位に近づけたんだ。あのときまでは支配していた。あの件が試合を分からなくさせたんだ」

「すべてと戦う? 僕がインテルに来てからずっとそうだよ。僕らは正直に勝ち、負けるのが好きなんだ。今年はすごく困難な一年だった。(ロドリゴ・)パラシオ、(ディエゴ・)ミリート、(アントニオ・)カッサーノの負傷がチームにとって痛手なのは確かだよ。でも、僕らは言い訳しない」