ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督には、一つの長所がある。リヴォルノの人らしくなく、イギリス人のように、冷静を決して欠かさないことだ。バルセロナとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグを前に、指揮官は3トップで戦うと明かし、カテナッチョを狙うとするカタルーニャサイドの確信を振り払った。アッレグリ監督は胸のうちで、完璧な試合を夢見ている。

「とても難しい試合になることは、誰もが分かっている。サン・シーロでの試合よりもずっとうまくやらなければいけない。バルセロナは前回と同じだろう。我々はもっとうまくポゼッションを管理しなければいけない。でも、2−0(とリードしていること)は忘れよう」

「選手たちがうまくやると確信している。そしてそうなれば、我々は素晴らしい夜を過ごせるだろう。延長戦になるかもしれない。だが、我々は2つの結果でOKだ。ドローと、そして勝利だよ」

「我々は冷静に試合へ臨まなければいけない。より安心するために、ゴールを、できれば2ゴールを決めるつもりでね。だが、試合をするのはバルセロナになるだろう。それは彼らのDNAにあるものだ」

だがアッレグリ監督は、リーグ戦で見せているように、ミランが団結した強いチームだとも世界に示した。リーグ戦については、「CLでのラウンド突破と同じように、3位に入るのも大事」とコメントしている。だが、今はバルセロナ戦のことだけを考える必要がある。指揮官は「普通以上の試合をする必要がある。できれば、ちょっとの運も必要だね」と語った。

メンバーについては、詳細を明かしてない。

「(フィリップ・)メクセスは良くなっているが、まだ決めていない。彼がダメなら、(マリオ・)ジェペスと(ダニエレ・)ボネーラが起用可能だ。(マッティア・)デ・シリオを中央で? それはリスキーだろう。慣れている選手が必要だ」

前線はFWジャンパオロ・パッツィーニが不在のため、FWエムバイェ・ニアンがセンターフォワードになるかもしれない。だが、期待を抱いているのは彼だけではないようだ。

「いくつかの解決策がある。ベストの策を選びたい。だが、ロビーニョ、ニアン、ボージャン(・クルキッチ)がその位置でプレーできる。パッツォのことはすごく残念だ。こういう試合にふさわしかった」

また、アッレグリ監督はがんの治療でニューヨークにいるバルセロナのティト・ビラノバ監督について、「彼がいればスポーツ界にとってのパーティーが完成していたはず」とコメント。目の炎症で病院にいるシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長については、「ここにいられれば、特に選手たちにとって素晴らしいことだった」と話した。

最後に、アッレグリ監督は「我々は後悔しないでピッチを後にしなければいけない。だが、私は自信を感じている。ファーストレグのようにね。ミランは素晴らしい試合をするだろう。運が味方してくれることを願っているよ」と締めくくっている。