京畿道は17日、慶煕大学ヘジョン博物館のキム・ヘジョン館長から、古地図資料2158点を寄贈されることを明らかにした。このなかには、日本海(韓国名:東海)が朝鮮海と表記されている江戸時代の世界地図である 『新訂万国全図』の原本なども含まれているという。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国メディアは、「日本の古地図に鮮やかに”朝鮮海”」、「朝鮮海表記の日本地図、京畿道に寄贈」、「東海を朝鮮海表記した『新訂万国全図』、京畿道が古地図2158点の寄贈を受ける」などの見出しで伝えた。

 道庁危機管理室で15日、キム・ムンス京畿道知事、キム・ヘジョン博物館長、キム・キョンピョ京畿道議会文化体育観光委員会委員長、オム・キヨン文化財団代表理事らが出席し、古地図寄贈に関する覚書を締結した。

 寄贈された資料は、西洋の古地図503点、韓国の地方地図802点、天文図58点、観光案内329点、日本の皇室資料373点、近代絵画類、その他93点など計2158点にのぼる。

 キム・ヘジョン館長は、2005年以降、慶煕大ヘジョン博物館長を務めており、過去30年余りの間、西洋の古地図や韓国の古地図を収集し、膨大な量の古地図所蔵者として知られている人物と紹介。

 なかでも注目される資料は、1810年に日本で製作された世界地図である『新訂万国全図』で、この地図上で東海は朝鮮海と表記されているという。

 韓国メディアは、日本は独島を竹島、東海を日本海という主張を繰り広げているが、日本が200年前に作った地図には、東海が朝鮮海と表記されていたと指摘。日本による日本海のごり押し主張に対して、正面から反論する貴重な地図だとの見方を示した。

 京畿道は今後、寄贈資料を特別展示し、道民に公開して歴史教育などに積極的に活用していく予定だとしている。(編集担当:李信恵・山口幸治)