侍ジャパンの船出を見届けようと、福岡まで行って来ました。
試合結果はみなさんご存知のとおり。日本は炭谷の本塁打と敵失の2点を、計7投手の継投で守りきりました。
長野や坂本の巨人勢が、さすが直前まで実戦を戦っていただけあって動きが良いのは当然ながら、最終回を締めた山口がシーズン中さながらの球威を披露したのが印象的であり、ベイ党としては加賀の好投とともに誇らしかったところです。

反面、キューバは随所に身体能力の高さを感じさせるプレーを見せながら、先の台湾遠征から打線が湿りっぱなしなのはちょい心配です。

しかし、それ以上に心配なのがお客の入りでした。
正式な発表での観客数は把握していませんが、目視では外野のライト側(ほぼ満員)以外は3分から4分の入りというところでした。

今回は到底ベストメンバーとは言えない布陣で、かつ本番までまだ3ケ月半もあるので「こんなもん」かもしれません。

しかし、日本はWBCのロゴが使えなくても「侍ジャパン」のブランドで年間数億円のスポンサーシップが期待できると見ていたはずです。

本番のWBCでないと一流どころは出場しようとせず、その結果客も入らないということになると、「侍ジャパン常設」によるスポンサー獲得というプランが空論になりはしないかと気がかりです。

それを防止するには、まずは今回のような強気過ぎるチケット価格の見直しが必要ではないでしょうか。

私は5000円のB指定席をコンビニで買いました。
内野席では最も安い席でしたが、あてがわれたのは外野席と仕切り一枚の「外野」でした。
ちょうど炭谷の本塁打が飛び込んだあたりで、それをキャッチできていれば「割安」と言えたでしょうが、あいにくすでに空席を求め、かなり本塁に近い方に移動した後でした。

もちろん、このビジネスモデルは始まったばかりであり、これから長い目で見守ってあげる必要があります。

それにしても、今日再認識させられたのは読売がいかに旗を振っても巨人以外の球団の選手を意のままに集めることは不可能であり、それを理解しているファンは、おいそれと半ベストメンバーの編成に高いチケット料を払ってはくれないということです。

WBCロゴ無しでも「侍ジャパン」で数億円というのは、すでに大手広告代理店が話をまとめ終えている既成事実で、スポンサーの獲得は心配する必要は無いのかも知れません。

しかし、選手会の確約を取らずWBC参加表明をするというような脇の甘さを見せたNPBのことです。
心配しすぎるということはないかもしれません。