お部屋探し広告の「これだけはチェックしたいポイント10」_ 前編
よって、実際は、「駅から徒歩○分」という広告表記の2〜4割ぐらいは多く時間がかかると予想しておきましょう。
何より、「駅のホームから自分の部屋のドアまで」を自分の足で歩いて、時計を見てきっちり測ることが重要です。
――「新宿から○○電鉄で12分」って、どこからどこのこと?穂積さん:「都会の中心地に近いですよ」というPRのために、そのような表記をすることがあります。
「部屋から新宿駅の西口改札を出て会社まで、ドアツードアなら何分かかるか」と、自分の足で移動するのが確かですが、まずは広告で部屋の候補をしぼりこみたい場合は、インターネット上の地図などで距離や所要時間を自分で調べて算出するようにしましょう。
3)間取り・部屋の数――2LDKとは部屋の数はいくつ?穂積さん:2LDKも2DKも、部屋の総数は3つです。
「K」はキッチン、「DK」はダイニングキッチン、「LDK」はリビングダイニングキッチンのことで、「2LDKは、2つの部屋プラスLDKがある間取り」を指します。
――DKとLDKの広さの線引きはあるのですか?穂積さん:それぞれの広さは、法律で定義や表記の決まりがあるわけではなく、不動産会社、ウェブサイトなどが独自で規定をつくって掲載しています。
目安として「K」は2帖前後、「DK」は約4.5〜7帖、「LDK」は8帖以上が一般的です。
「1K」という、ワンルームプラス廊下にキッチンがあるタイプでは、K=キッチンがかなり狭いということがあります。
内見のときに、「料理する、洗い物をする場合に、日常の動作で壁に手や頭をぶつけたりしないか」を確認しましょう。
4番目以降のチェック項目は、後編に続きます。
監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。
宅地建物取引主任者。
その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た! 〜部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子 東京書籍 1,155円)に描かれました。
同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。
(藤井空/ユンブル)
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