■2014ブラジルW杯アジア予選 日本×イラク アブドゥル・マリク審判団評

日本戦でおなじみとなったシンガポールのマリク主審。

50秒、岡崎へのキッキングをしっかりと見極め、かつ壁のマネジメントも行なう。2分にも長友の裏からのチャージをしっかりとる。一方でフットボールコンタクト、影響していないと判断すると多少の腕はとらない。19分には遅れ気味にチャレンジした長友に注意を与える。
妥当な判定で進むが、21分にはイランCKとなるべきボールアウトを見落としてしまう。
後半に入っても基準は変わらない。49分にもボールにプレーできる範囲外での前田へのファウルをしっかりとる。50分の長友のファウルも影響したということか。微妙に見えた。
80分のイラクのヘディングシュートが吉田の手に当たるが、しっかりと胸についているためハンドの適用はなし。90+3分のようなファウルを貰いにいくプレーもとらない。この辺でイラクの心象が悪かったのか。


両チームが非常にフェアだったため、荒れはしなかったが、アドバンテージのシグナルがもっと必要だった。アドバンテージなのか、影響していないと判断したのかが分かり辛い。日本選手たちは、守備で劣勢にたたされると腕が出るため、イラクからすれば日本寄りの主審に見えただろう。

それにしても、以前、Football Weeklyに「このチームは本田圭佑、遠藤保仁が不在になると、チーム力があきらかに低下する 」と寄稿したが、それをジーコに体現された。課題は未だ残ったままである。

>>>採点、コメントへの返答。その他の試合やJリーグ担当審判員インタビューなど審判コンテンツはFBRJにて