平岡拓晃が上がる男子柔道60kg級。アナウンサーはフジの竹下陽平。最近はF1中 継で鳴らしている。世界柔道の中継の経験も豊富。

男子柔道解説は金丸雄介。

「(メダルが)取れない状態で日程が進んでいくと、だんだんプレッシャーがかかる。早いうちにメダルを取って ほしい」

その通りだが、北京五輪で平岡とともに初戦敗退した金丸雄介が言うと、切なすぎる。

平岡はアシュリー・マッケンジーとの初戦。マッケンジーは世界30位 だがホームの強みがある。

積極的に攻める平岡。

竹下「このクラスでメダルを争う選手はほぼ左組みです。右組みの平岡は十分に対策を練ってきたはず」

平岡の子供の高い高いみたいな巴投げ、決まらず。

平岡、有効。

竹下「右組の平岡ですが、左右の技が使えるのが強み」

分かりやすい解説だ。竹下アナ、F1のときよりいいぞ。

指導が2つになって、平岡有効になるが、修整され技ありに。

平岡の顔に落ち着きが出てくる。劣勢のマッケンジーは襲いかかってくる。

残り50秒、巴投げから右の背負い投げ一本。

圧勝だ。平岡、これで調子に乗れるか。

竹下「平岡、オリンピック初勝利!」

金丸「前半は固かったですが、楽になったでしょう」

金丸の声が少し震えている。自分の境遇と重なったのだろう。