フランス・ニースで行われた世界フィギュアスケート選手権では、イタリアのカロリーナ・コストナーが優勝、、日本の鈴木明子は3位に入り、五輪、世界選手権を通じ、初のメダルを獲得している。

また、大会中、注目を集めたのは、女子シングル・ショートプログラム(SP)時に64.61点で首位に立ったロシアのアリーナ・レオノワだ。
 
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲をアレンジした壮大な曲に乗り、海賊をモチーフにした衣装で軽快に演技する様には、会場の観衆のみならず日本のフィギュアスケートファンも思わずうっとり。圧巻の世界観でショートプログラムトップの座についた。
 
1990年11月23日にロシアのサンクトペテルブルクで生を受けたレオノワは、2009年の世界ジュニア選手権で優勝すると、同年の世界選手権では7位に躍進。バンクーバー五輪出場を経て、2011年4月に地元ロシアのモスクワで行われた世界選手権では自己最高の4位という好成績を収めた。2011−12シーズンからは、安藤美姫を世界女王に育て上げたニコライ・モロゾフをコーチに迎え、一層表現力の増した滑りで観客を魅了している。美しすぎる氷上の女海賊の、勇ましくかつ華麗な演技から今後も目が離せない。

アリーナ・レオノワ フォト