http://www.soccer-king.jp/files/topics/14716_ext_01_0.jpg WSK最新号 2011月12月1日(木)発売!
『補強必要度』徹底リサーチ
特別付録:バルセロナ・オールスターカレンダー2012
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シーズン前、スピーディーなパスサッカーを標榜するローマは、スキルフルで将来性豊かなMF獲得を目指した。そして、チームの理想と完全に合致したのがエリック・ラメラという19歳の若者だった。監督やファンの期待を一身に背負いながら、彼は、チームと自身の明るい未来を見据えている。
ラメラ
インタビュー・文=ピエロ・トーリ 翻訳=高山 港

まず、君を知らない読者のみんなに自己紹介をしてくれるかな?

ラメラ 自分をアピールすることは苦手なんだ(笑)。誰か他の人に聞いてもらいたいけど……。ピッチ上の僕が僕だとしか言えないんだよね。まあ、普段はどこでもいるような若者じゃないかな。あと、アルゼンチン人に生まれたこと、プロサッカー選手になれたことを誇りに思っている。これじゃダメかな?

ラメラ
ローマの空港に降り立った直後、ファンの熱い歓迎を受けた
じゃあ、サッカー選手としてはどういったタイプのプレーヤー? 君の好きなポジションは?

ラメラ 僕が一番気に入っているポジションはトップ下だよ。子供の頃からずっと親しんできたポジションだからね。ただ、ローマにはトップ下のポジションにフランチェスコ・トッティという偉大なプレーヤーがいる。だから、ここではトップ下のポジションにこだわるつもりはないんだ。重要なのは、どのポジションでも試合に出るということ。それに僕自身、トップ下のポジション以外でもやれる自信がある。3トップではセカンドトップやウイングでも問題なくプレーできるよ。あと、イタリアで言うところのレジスタのポジションも可能だと思っているんだけど……こればっかりは監督が決めることだね(笑)。

ラメラ
ローマの空港に降り立った直後、ファンの熱い歓迎を受けた
ケガで出遅れてしまって、ローマでのデビューまでに随分時間がかかってしまったね。

ラメラ 8月にアルゼンチン代表としてU−20ワールドカップを戦ったんだけど、その大会中に足首を痛めてしまってね。重度の捻挫だったんだ。今思えば、その時点でリタイヤして治療に専念すべきだった。でも、せっかく選ばれた代表の舞台だったし、痛みをこらえてプレーを続けてしまったんだ。あの時、きちんと治していればセリエAの開幕に間に合ったかもしれないね……。

そして10月23日のパレルモ戦で、ケガが癒えた君はセリエAでデビューした。しかも、その試合でローマを勝利に導く鮮やかなゴールを決めたよね。

ラメラ 最高のデビュー戦だったよ! 新しいサポーターの前で、決勝点を決めることができるなんてね。本当に感動したよ!

あの時のゴールを振り返ってもらえるかな?

ラメラ かなり高い位置で(ダニエレ)デ・ロッシが相手からボールを奪って、右サイドの前方にいた僕の足元にパスをくれたんだ。僕はそのままドリブルでエリア内に切れ込むと、相手ゴールのファーサイドに隙間が空いているのが見えたんだ。だから、左足でファーポストを巻くような軌道をイメージしてシュートを打ったら、ボールはカーブを描いてゴールに吸い込まれていった。あれはイメージ通りのゴールだったんだ。しかも、それが決勝点だよ! ローマの勝利に貢献できたことが何よりうれしかったなあ。

その一連のプレーはすべて左足だったよね。

ラメラ まあ、レフティーだからね。実は、右足はまだ《おもちゃ》なんだ(笑)。だから、右足のキックの練習は毎日欠かしたことがないよ。他にも課題はたくさんあるし、それをすべて克服して進化していきたいと思っている。近いうちに右足でもシュートを決めて見せるから楽しみにしててよ!

誌面に続く

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/files/topics/14716_ext_01_0.jpg 「補強必要度」徹底リサーチ
2011年12月1日(木)発売
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 今号の特集は、「補強必要度」徹底リサーチ。冬の移籍市場開幕まであと1カ月を切りましたが、1月の移籍を最初から強化計画に組み込むクラブはそう多くはありません。
 冬の移籍は通常、チームの課題を修正し、弱点を補う目的で行われます。となれば、移籍市場の動向を読むために必要なのは、序盤戦で見えた事実を洗い直し、各クラブの戦力を正確に測ることです。今回は、主要13クラブの戦力を徹底的に分析し、「補強必要度」をリサーチしました!!
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