自称オーストリア人のキム・ヨナ選手の大ファンがホームページを開設し「キム・ヨナをIOC(国際オリンピック委員会)委員に推挙しよう」と呼びかけたことが韓国内で28日に話題となったが、1日足らずで閉鎖されたことが明らかになった。韓国の複数メディアが報じた。

 報道によると、ハンドルネーム・トーマス氏はキム・ヨナ選手の大ファンだと自己紹介をし、「キム・ヨナ選手がIOC委員になることを願う」と意図を説明。キム選手が平昌冬季五輪招致で大きな役割を果たしたとたたえ、「これからは世界が認める公人」「キム・ヨナがIOC委員になることは正しい」などと主張した。

 ホームページはキム選手の英名Kim yu−naを使用してwww.kimyu−naにし、英語、韓国語、ドイツ語の3言語に対応している。サイト上ではキム選手がIOCの委員になることについて賛否の投票が行われ、28日午後から投票数が急増し、午後6時ごろには賛成票3万票を超える勢いも見せた。

 これについて、キム選手のマネージメント社は「キム・ヨナ選手とは関係がない。サイトに対する対処は29日に具体的に論議する予定だ」と明かした。

 韓国メディアは28日、「外国人がキム・ヨナをIOC委員に推挙」と同話題で持ち切り状態だった。一部ではサイト内にあるショッピングモールの広告と口座番号を明記して募金を呼び掛けていることや、さらにその口座名義がイ・ジェミンという韓国人の名前になっていることなどに、疑問を呈するメディアもある。

 午後から順調に投票を伸ばしていたはずのサイトは、午後8時30分に閉鎖され、原因も確認されていない。韓国メディアはキム選手が現在ユースオリンピックの広報大使を務めていることに言及し、「キム・ヨナがIOC委員になりたくて第三者を使ってそのようなサイトを開設したとの誤解を招きかねない」と懸念を示し、所属事務所に素早い対応を求めた。(編集担当:金志秀)