19日のセリエA第12節でカリアリに2−1と勝利したインテル。MFヴェスレイ・スナイデルの欠場で急きょ出場したものの、MFチアゴ・モッタの先制点を生んだFKを獲得し、自ら追加点を挙げて主役となったMFフィリペ・コウチーニョには、これまでブーイングを浴びせることが多かったサン・シーロの観客も大きな拍手を送っている。

コウチーニョは試合後、「前半はハードだった。スペースが少なくて、僕のプレー位置は低過ぎた。それからサイドに移り、もっと良くなったね。ゴールを決めることができて、とてもうれしく思っている」と話している。

だが、インテルはまたもFWが得点を挙げることができなかった。今回はFWジャンパオロ・パッツィーニだ。それでも、コウチーニョは「彼は良いプレーをした。足りなかったのはゴールだけで、次の試合で決めてくれるはずさ」と語った。

また、マンチェスター・シティFWカルロス・テベス獲得の可能性について問われると、コウチーニョは「彼は本当に素晴らしい選手で、一緒にプレーしてみたいね。でも、その質問はほかの人にすべきだよ」と答えている。

マッシモ・モラッティ会長は勝ち点3を獲得したことを喜び、「全体的にチームは良いコンディションだったと思う。現在の順位から、緊張感もある中だしね。ファン同様に、選手たちも当然、順位から来る緊張を感じている。だから、精神的にも苦しむことがあるんだ」とコメント。ニューフェイスたちに対し、次のように賛辞を送った。

「良い試合だった。3人のニューフェイスのパフォーマンスもすごく気に入ったよ。コウチーニョもニューフェイスのようなものだ。彼とジョナタン、そして(リカルド・)アルバレスだね。サポーターも良かった。勝たなければいけないときは、勝たなければいけない」

スナイデルがウォームアップ中に負傷し、シュートが2度もクロスバーを叩いたインテルだが、モラッティ会長は笑顔で「また難しい試合になると思ったよ。最後の5分間まで苦しむだろう、とね。ずっと前からそうさ。学ばなければいけないが、いつだって苦しみ、苦しみ、苦しむものだよ」と述べている。