マンチェスター・シティFWカルロス・テベスは、クラブからの了解を得ずに、家族に会うために母国アルゼンチンへと帰国した。9日の練習に姿を見せなかっただけではなく、テベスはクラブからのメールにも返答していないそうだ。

マンCは14日月曜、テベスの今後に関する会議を開く予定で、それまでにテベスにイングランド帰国を求めていた。そしてその要求に対する返答を、11日までにするように求めていたが、テベスから連絡はなかったようだ。

マンCのスポークスマンはメディアに対し、「我々はカルロスに連絡をするよう求めた。だが、まだ知らせは受けていない」と話している。こうなれば、テベスには少なくとも再び罰金処分が科されるだろう。チャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン・ミュンヘン戦での途中出場拒否問題で、すでに40万ポンド(約5000万円)の罰金を科されたテベスだが、今回は少なくとも60万ポンド(約7400万円)になると見られている。つまり、合計で100万ポンド(約1億2000万円)だ。

それだけではない。英紙『ミラー・スポーツ』によると、4000万ポンド(約49億4000万円)の評価額を大きく下回る金額で売却することを余儀なくされた場合、マンCはテベスに対して損害賠償を請求することも考えているという。差額をテベスが払わなければいけないというものだ。

マンCのロベルト・マンチーニ監督を心配させているのは、テベスのことだけではない。FWセルヒオ・アグエロがアルゼンチン代表での練習中にそけい部を負傷し、11日に行われたワールドカップ予選のボリビア戦で欠場を余儀なくされた。

アグエロは15日のコロンビア戦でも出場できないと見られる。マンCはすでに、慎重を期してアグエロがコロンビア戦を欠場するのはほぼ確実としている。マンCはプレミアリーグ次節で、今季無敗のニューカッスルと対戦。そして何より、CL次節では決勝トーナメント進出を懸けたナポリとの一戦を迎える。