湖南省長沙瀏陽市の淳口鎮高田村一帯で12日「黄金の雨」が降った。黄色い色をしており、雨水が地表に吸い込まれると、黄色い粉が残った。中国新聞社などが報じた。

 雨が降ったのは正午ごろで、5分間程度つづいたという。雨がやむと、地面のいたるところに、黄色い粉状の物質が残った。住民の間で「硫黄を含んでる雨、有毒なのではないか」と心配する声が出た。70代の男性も「生まれてはじめてだ」と恐がった。

 取り寄せたサンプルを調べた長沙瀏陽市環境保護局は「黄色い物質はクロマツなどの花粉だった」ことを明かにし、「人体に悪影響はない」との考えを示した。

 湖南省気象部門の専門職員によると、同省ではこれまでにも、クロマツやアブラナの花粉を大量に含む雨が降ったことがあるという。いずれも人体には無害で心配する必要がない。ただし、花粉アレルギーを持つ人には影響がでる可能性があるという。

 中国では広西チワン族自治区欽州で3月15日、江西省上饒市でも4月3日に、「黄金の雨」が降った。(編集担当:如月隼人)



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