2011年の就職活動も厳しいものがあるようだ。そんな就職活動の必需品として地下鉄マップも重要だが、それよりもっと利用価値の高いサービスがあるはず。
ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは、「就活ライブチャンネル2012」で、この春就職する21歳〜25歳の男女400名に対し新社会人の意識調査を行った。その中で、就職活動におけるソーシャルメディアの利用状況が明らかになったのだ。

普段使用しているソーシャルメディアは、多い順に「mixi」59.0%、「Twitter」32.5%、「モバゲータウン」14.8%となった(複数回答)。400名の中で302名がソーシャルメディアを利用していたのだが、その中で就職活動へのソーシャルメディアの利用については、「活用していない」77.8%が最も多かったのだ。つまり、就職活動にソーシャルメディアを利用している学生は、わずか22.2%しかいなかったのだ。活用しているソーシャルメディアは「mixi」17.9%、「Twitter」6.3%、「Facebook」3.6%という結果となった。

どのように活用したかは、「友人との連絡手段として活用していた」59.7%、「企業の採用情報を入手していた」58.2%と、それぞれ6割近くとなり、この2つの活用方法がメインとなっていることが分かった。さらに、「OB・OG(先輩)との連絡手段として活用していた」25.4%、「オンライン会社説明会に参加した」11.9%と続いた。

就職活動が「楽ではなかった」とした学生が59.0%(「楽ではなかった」40.3%、「あまり楽ではなかった」18.8%の合計)だった反面、志望通りの企業に就職できたかを聞いたところ、全体の76.0%が「志望通りの就職ができた」(「志望通りの就職ができた」39.3%、「ある程度志望通りの就職ができた」36.8%の合計)と回答している。就職難といわれる時代でも思い通りの就職ができた学生が多いことが分かった。

ソーシャルメディアを利用している学生は多いが、それを就職活動に十分生かしていない実態が明らかになった。現在は企業情報の収集などが主な利用方法だが、今後、もっと学生と企業で双方向の情報交換を行うことで、学生の側から企業に対してアピールする機会が用意されるということもあり得る。就職活動に関する新しいソーシャルメディアの活用方法が試される時期がすぐそこまで来ているような気がする。

ソフトバンク・ヒューマンキャピタル

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