マルチェッロ・リッピ前イタリア代表監督が復帰に向けて準備している。2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)で世界王者となり、南アフリカW杯ではグループリーグで敗退した同監督は、27日のイタリア『スカイ』のインタビューで、次のように誇り高く語った。

「私はキャリアにおいて正しいことをたくさんやってきた。だが、一つ間違ってしまった。それでも今、かつてやってきたたくさんの正しいことをすべて忘れてはいけないんだ。私の脳はしっかりと動いている。いつだってとてもよく機能してきたよ」

「私はサッカー界を代表している。自分が元監督だとはまったく感じていない。再び指揮に戻るよ。まだどこでやるかは分からないけどね。そう(復帰)ならないことはないが、たとえそういうことになったとしても、私がずっとカルチョの代表であることに変わりはない。私が収めてきた結果、そしてずっと語り継がれていくすべてのことを考えれば、そうじゃないはずがないんだ」

また、リッピ監督は筋萎縮性側索硬化症と闘っている元サッカー選手、ステーファノ・ボルゴノーヴォ氏についても、次のようにコメントしている。

「彼の熱意と素晴らしい力は、連帯を示す最高の姿だ。現在のサッカー選手たちの間でも、この連帯は存在する。選手たちは甘やかされていると考えられていることもあるが、実際にはメディアのスポットライトから離れたところ、プライベートなところで、彼らにはその連帯を強く示しているんだ。目立ってアピールするためじゃなくね」